去る人、来る人

 プロ野球は、全日程が終わっても、オフの間の人事にも楽しみがある。ただ、その人事は必ずしも喜ばしいものばかりじゃない。自分の推しチームで活躍した選手が、来年は敵チームに移籍することもある。そして今年、長いこと振るわなかった選手が、やっとブレイクしたと思ったら出て行った。

 そのことは残念だと思う。イチバン残念なのは、その選手が別のチームの補強として移籍したというより、移籍前のチームの戦力削ぎのように見えるのだ。あまり彼の地で活躍する姿が思い浮かばない。出来れば活躍して欲しいのだが、あまり出番があるように見えない。せっかくヒゲ剃ったのに。

 僕から見たその選手は、今年はじめてフルで活躍したが、いつもは途中離脱が多いイメージなのだ。かなり頑丈そうに見えるのだが、ここ最近はケガで出場機会も減っていた。今年とうとう覚醒したようにも見えるが、ファンの贔屓目を取り去ると今年が「最高到達点」だったようにも思えてくる。

 ただ、身体能力の高さは評価が高いので、通年で使ってくれればある程度は活躍できる選手だ。温存して代打で使うようなタイプじゃないので、先発でバンバン出て欲しい。若返りしている球団でベテランの出場機会があるとは思えないが、春からレギュラースタートできたら手放さないで欲しい。

 さて、大きな戦力流出で弱体化しそうに思える我が球団(僕の私物ではないが)だが、その選手がいないとしても後継者は控えている。今年は、散発的な得点で非効率的な打線の並びだったが、その辺は改善されそうな気がする。何しろ監督が変わるので、かなりフレッシュな新体制になるだろう。

 ちょっと心配なのは、人材がオーバーフローしているように見えるところだ。激しい競争によりレベルアップすれば良いが、誰が出ても変わらないという状況もあり得る。流出した選手の人的補償で入った選手も、当チームの激戦地となる二遊間に挑むことになる。そして、補強はまだ続くはずだ。

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デカい建物は耐震強度が心配なさそうだが、我が家は揺れるので補強したい。