超軽量化が進んだ世界の僕

 眠っている時に見る夢が何かを示唆しているとは思いたくないし、あまりそれで気に病むことはない。ただ、現実を反映している部分はあるので、そんなことを睡眠中まで見せるなよ、とは思う。でも、僕の脳は僕の経験で組み上げられた回路なので、現実に即した夢しか浮かばないのも仕方ない。

 昨夜(というか今朝)は、変にリアリティのある夢を見て寝覚めが悪かった。大学の同期と街で会って、そのまま飲みに行こうと向かった先に彼の交際相手がいて「悪い、また今度」となってしまう。絶対に今度がないようなレアキャラだったのにアッサリとフラれてしまう。僕は実に持ってない。

 そこから所在なくフェイドアウトしようとした僕だったが、また別のレアキャラ的な知り合いに声をかけられ飲みに行くことになる。その店には、さっきの大学の同期もいる。しかもテラス席だ。当たり前なんだけれど、僕の前では見せたことのない笑顔で彼女と話している姿がなんとも憎らしい。

 その同期を横目に見ながら入店すると、店内は満席状態だ。別の店にしようかと声をかけようと思ったら、その知り合いも店内で旧知の人間と再会していた。しかも、元彼女のようで、急に口説きはじめた。居たたまれないので「オレ帰るわ」と声かけようとしたら、手でシッシッと追い払われた。

 結局その後、どこに行ってもそいつらがいて気まずいという夢の顛末なのだが、そのような軽い扱いをされることがよくある。プライオリティの低い人間なのだ。誰からも軽く扱われるので、今のような「ひとり」になったと思い知った。夢を通じて僕の脳が「身の程を知れ」と言ってきたようだ。

 補足。その夢の中で僕をシッシッと追い払ったのはオーストラリア人の友だちだ。彼は欧米人特有と思われる鷹揚さを持ち、女性を口説く時でも僕に「帰れ」とは言わず、一緒に楽しもうと同席させられる。現実にそんな場面があったので、そういう時は追い払って欲しいという僕の願望でもある。

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九品仏に用はないが、もし行くことになったらこの車両に乗る予感はある。