個と個の繋がりフレンドシップ

 第一印象は大事だというが、僕の場合、誰に対しても第一印象では判断しかねることが多い。自分には人を見る目がないと思っているので、そこに関してはあまり自分を信じていない。とはいえ、あとになって「変なヤツについて来ちゃったな」と思うような間違いは犯さない。判断しないからだ。

 最初から調子がいいヤツは信用できないのだが、僕の根っこにある面白がりの精神は騒いでいる。だから、完全にその調子乗りなヤツを無視することはできず、見学できる程度の近さに行きたがる。近付きすぎると被害が生じるので、状況が確定するまで見える範囲に留まって動向を静観するのだ。

 しばらく見ていると調子乗りは化けの皮が剥がれてくる。例えるなら、高校に入って変わろうとキャラ変したようなヤツの本性をバラされるようなことだ。この程度なら別に悪いとは思わない。ただ、調子に乗ったついでに他人にマウントを取ろうとするから刺されるのだ。大切なのは優しさだよ。

 僕は子供の頃から今に至るまで、仲良くなりたいと思う人と思い通りに仲良くなれた。これには、小学校の先生の言葉が影響していると思っている。その先生が「他人は、自分が思うように思う」という言葉だ。自分が嫌いだと思えば、その相手は自分のことを嫌いになる。その逆も然りという話。

 この言葉を真に受けて、恋愛に応用すると上手くはいかない。ただ、好きだという気持ちを表明した相手に対して「うそ、やだ、気持ち悪い、大嫌い」とは思われない。ただ、恋愛関係に発展しないというだけだ。それでも友達にはなれる。だから、ある時期の僕には女性の友達がやたら多かった。

 先の先生の言葉によると、初手であまり判断力のない僕が安易に「アイツ嫌いだな」なんて思っちゃうと、その段階で相手も心を閉じてしまうことになる。だから友達作りはゆっくりで良いのだ。常に面白がる主体はこちらにあるので、最悪友達ができなくても構わない。ひとりの方が楽しいから。

f:id:SUZICOM:20201018160757j:plain

こういう朽ち建(朽ちた建造物)好きとなら喜んで友達になりたい。