おうち時間でクイック&デッド

 仕事先の人が共有サーバを設定して、いつでも僕に仕事を振ってくるようになった。リモートワークというやつだが、これの困ったところはギャラが明確じゃないということだ。ダラダラと送られてくるので、時間や作業量で料金を設定しにくい。その辺を曖昧にできるのが利点なのかもしれない。

 僕は、きた仕事を順番に即戻していくので、ほとんど溜めていない。中には「やりかけ」のものもあるが、それは返答待ちなだけで、返答が来たら秒で戻せるようになっている。こういう仕事の早さは果たして信用につながっているのだろうか。ただ便利使いされているような気がしないでもない。

 でも、こうやってサッサと終わらせてしまう方が楽ではある。潔さというのは、自分ががんじ搦めにならないように周囲をシンプルにすること。仕事が早いのも僕の都合。それを評価して欲しくて早くやっているわけでは決してない。ただ、ほんの少し周りの速度も上がってくれれば助かるのだが。

 たまに、仕事の速度感が合う人がいる。そういう人と仕事をしたら気持ち良さそうだけれど、そのスピードがお互いを縛りそうでもある。ちょうどいい速度が、いつの間にか相手に合わせてしまうだろう。僕は、早くやることで他人に「合わせられる」と思っているので同じペースだとキツイのだ。

 よく使われる例えで、小学校の長距離走大会(マラソン大会でもいいのだが、実際にはマラソンではないので意固地に長距離走と言っておく)で友達と「一緒に走ろう」と言っておいて、スタートした瞬間にぶっちぎる嫌なヤツの話がある。僕の仕事のやり方も、広義ではそれと同類だと思うのだ。

 リモートワークだから、仕事していることを人に見られない。メールで仕事の依頼が来て、すぐに仕事に手をつけ、途中で「メール確認したのでなるべく早くお戻しします」と返信し、あたかも仕事が早いように偽ることもできる。あ、そうか。次はそうしよう。いつか速度の王様と呼ばれるまで。

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ラーメンとともに頼んでしまうご飯もの。その分、家では少食だ。