あたらしいセカイ

 今まで家でできなかった仕事を、この自宅待機のタイミングでできるようにした。昨日は、家では初めて本格的な仕事に取り組んだ。そこで感じたのは、まだ慣れないということ。先月までは発注元の事務所でやっていた業務なのだが、そことの違いは場所だけで、作業環境は合わせたはずなのに。

 あとは、やはりデスクトップとノートでは、画面の大きさが違う。細かい設定もバージョンが新しいので、あるはずの項目が見つからなかったりする。ひとつの作業をするたびに、いちいちネットで調べなければいけない。ただ、それを知るたびに、自分もアップデートされる感覚があるのも事実。

 つまり、作業自体は新しい発見などもあって楽しいのだが、あまりサクサクとは進まない。そこに来て、いつもなら口頭で指示されることがメールで情け容赦なく連発で入る。対面での指示なら、その場で「後でやります」と対応できるが、メールだと気に留めておかなければいけないのが億劫だ。

 僕は、自信のない仕事ほど早く戻したい。戻すのが早ければ、締め切りまでの時間で複数人の確認ができるからだ。大勢の人の目をすり抜けてきた仕事なら、不備があっても僕だけの責任だとは思わないのだ。それでも、ミスが生じると軽く責められる。その時に気持ちを強く持てるかという話だ。

 クイックレスポンスのために必死で作業をしていると、たまに呼吸を止めてしまうことがある。陸上部時代の刷り込みで、短距離走は「無呼吸で走り抜けろ」と言われていたことを思い出す。だから、集中力を凝縮する場面では、つい呼吸を止めがちだ。脳内で「急げ」と思っている仕事も同様だ。

 急ごうと思って、でも、分からないことがボチボチあるので滞りがちだ。それでも徐々に進んでくると、スピード感が増してくる。そうなると呼吸は止まりがちになる。この感覚は、トイレを我慢するのに近い気がする。ここまで終わらせたら休もうと思うのに、そこまで行くと続けてしまうのだ。

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たまに、ペットボトル茶を飲んで溺れそうになる時がある。呼吸器官が心配。