熱狂ホームスタジアム

 プロ野球の試合を観るのは、いつもスポーツバーに限られていた。家で観ても盛り上がらないし、現実的に家のTVでは観戦できないと思っていた。でも、よくよく考えたら茶の間のTVはケーブルのチューナーが入っているので、多チャンネル化している。もしかして、ずっと家でも観れたのか?

 先週末、当然のことながら地上波では放送されていない野球の試合を観たくて家のチューナーをいじってみた。スポーツに強い契約らしく、ほとんどの野球中継が観られると知った。僕が好きな横浜の球団が週アタマから連敗していたので、ここは踏ん張りどころだと思って熱く観戦した(家で)。

 対戦相手である広島のホーム試合なので、中継も広島ファンに寄せたものになっている。家で観ていても感じられるアウェー感だ。予定では4連戦のはずだったのだが、台風で今日の試合が中止になったので地獄の13連戦は回避された。当初はそんな辛い日程だったので、応援したくなったのだ。

 初戦、広島は新人王候補の森下投手が、横浜は勝ち頭のベテラン・井納投手が先発し、締まった試合になると予想されたが、それを覆しての乱打戦で12対12の同点だった。こちらが点を取るとすぐに追いつき、ノーガードの打ち合いよろしく双方合わせて30安打以上の大荒れした試合だった。

 延長10回5時間弱の試合はナイター、その翌日からはデーゲーム、地獄の連戦はさらに過酷の度合いを深めたように思われた。ところがその翌日、広島のエース・大瀬良投手に対して横浜は若手の成長株・大貫投手が登場し、これも予想に反して横浜のワンサイドゲームとなる10対1で制した。

 昨日は雨天により、序盤で1時間弱の中断を挟んだので長い試合になった。事前に翌日の試合中止は決まっていたので、休み前の総力戦を予感させる。中盤まで1点ビハインドで追いかける横浜が、6・7回に点数を稼いで、継投で逃げ切った。今年、初先発の京山投手に勝ちがついたのも嬉しい。

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野球は横浜ファンで、Y字路の角に立つ三角ビルのファンでもある。