明け方、君が耳元で囁くから

 暑いから、寝苦しいから仕方ないのだけれど、早く起きてしまう。起きた時に空が白んでいたら、もう諦めてスマホの画面を見てしまう。画面で時間を確認したつもりが、そのまま適当なアプリを開いたり、SNSを流し読みしてしまう。すると知らぬ間に二度寝に落ち、本当に暑くて再び起きる。

 だからと言って寝不足ということもない。いや、起きたての数分は寝不足のような体調に感じるのだが、目覚めれば普通に元気だ。夏バテもしていない。ただ、昼間にズルッと寝落ちすることがある。暑すぎて眠いというのは矛盾しそうだが、横にならないと堪らない時間がやってくる。で、寝る。

 要は夜の安眠が阻害されている分、昼間に寝足しているようだ。よく「寝溜めは効かない」と聞くが、それはたくさん寝てもその翌日は寝ないで頑張れるわけじゃないという意味だろう。寝不足を寝足すのはアリのような気がする。ただ、灼熱の作業部屋で寝るのは、体調管理の面からも勧めない。

 梅雨明け以降、僕の作業部屋としていた部屋は暑すぎて使っていない。それでは作業ができないと思われるかもしれないが、ノートパソコンで作業しているので何処でもできる。でも、この環境に慣れたら元の灼熱作業部屋には戻れないな。最近めっきり見かけなくなった秋になったら移動しよう。

 明け方の安眠を妨げる存在の筆頭といえば「蚊」だ。僕の寝室は建て付けが悪いらしく、網戸にして寝ると必ず蚊が入ってくる。まるで自分ちのようにリラックスして(いるかどうかは分からないが)飛び回っている。だから、寝る前は締め切って、クーラーのオフタイマーをセットしてから寝る。

 オフタイマー作動後、おそらく2時間ともたずに起きる。だから、夏の朝は早い。その時間だと開けた方が涼しいので、網戸にして外の風を感じながら再度寝ようとすると、耳元を高周波がかすめる。まるで朝に来ることを見越して僕が招き入れたみたいに、数匹の蚊が顔周りを執拗に攻めてくる。

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電灯を見ると、昔コンビニ前に設置していた一撃必殺の誘蛾灯を思い出す。