ストレンジウェザーランド

 今世紀に入って以降だろうか、毎年「記録を更新」し続ける異常気象で各地に甚大な被害が生じている。このような被害を防ぐには、治水などの膨大な時間がかかるインフラ整備が必要なので、対策も追いつかないだろう。コロナ禍で疲弊した日々に、自然界はさらなる無理ゲーを強いてくるのだ。

 とにかく、雨予報が続くと気が滅入る。この先2週間ほどは、連日雨マークが付いていた。最近の天気予報はあまりハズレないので、その通りに降るのだろう。こうなると、天気が良くないとできない仕事が進まない。結局は雨の中で無理やりやることになるのだろう。それを考えるだけで憂うつ。

 ただ、この陰鬱な雨の日々が終わると、今度は灼熱の日々がやってくる。連日の猛暑にバテバテになり、汗だくで行き倒れる自分の姿が目に浮かぶ。地面からゆらゆら陽炎が立ち昇り、行き交う人々は誰も僕に見向きもしない。そんな世紀末の場面を思い浮かべるが、そんな目に遭ったことはない。

 とは言え、雨が続くと太陽が待ち遠しくなってしまう。暑がりで汗かきでバテるけれど夏は好きな季節なのだ。今では行かないし、行く気も起こらないけれど、子供の頃はよくプールに遊びに行った。あの頃は楽しかった。ものすごく楽しいけど慣れない水中で体力を使うので、ものすごく疲れる。

 楽しい思い出しかないのだが、あまり泳ぎが得意ではない僕は何度か死にそうになる。その都度パニックになるのだが、そのパニックを乗り越えて楽しもうとする。貪欲だ。波のプールでタイミングを間違えて、連続で水を飲み続けて溺れかけたことがある。それでも、波のプールは大好きだった。

 そんな中で、ウォータースライダーは楽しめなかった。「ただのすべり台じゃん」と甘くみくびっていた。でも、中学生になった頃に楽しみ方を覚えた。ウォータースライダーの着水時に水着がズレるのだ。そういうスケベ視線で見るとスリリングではある。でも、自分の水着にも穴が開くのだが。

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夏といえばそうめん、って感じのルックスだが、これは平塚タンメンだ。