グッドミュージック・ネバーダイ

 家で過ごす時間が増えたので、いろんな音楽を楽しく聴けるように工夫している。プレイリストで、僕の有限の音源をブラッシュアップするのだ。まとめかたや曲順次第では、今まで聴いていたその曲の別の面が見えて来ることもある。いや、具体例はないけれど、そんな気がするので試している。

 こういうのはテーマ設定のセンスに尽きるのだが、それが決まればあとはレギュレーション通りにまとめるだけだ。その、自分で決めたはずのルールが面倒で、なかなか編集できずにいたプレイリストがある。ファイルのタイトルは「ゲゲゲの音楽祭」、つまり亡くなったアーティストのフェスだ。

 もう見られない、という観点でまとめるのなら、解散して再結成しなそうなバンドとかも入れても良さそうな気がする。でも、このレギュレーションでは「フロントマンやバンドの中心人物が亡くなっている場合」のみ参加できる条件にした。編集をしながら、夢のフェスにウルっときてしまった。

 最初から決めていたのは「清志郎のソロとオーティス・レディングは並びで」ということ。その座組で選曲したら、清志郎の次にアレサ・フランクリンを置くことになり、このソウルのバトンリレーは感動的だなぁと自画自賛した。そして、最後には「もう生では聴けない」と寂しくなるのである。

 このプレイリストで苦労したのは、失礼な話だけれど「あれ、この人って死んだんじゃ?」という記憶違いがたくさんあったこと。僕のスマホに入っている音源の平均年齢が高いので、その都度確認してはヒストリーを読み込んでしまい、ついつい選曲そっちのけで調べてしまうので進まないのだ。

 あと、困ったのはビートルズの扱いだ。結局はジョンの作・ボーカル曲だけを入れた。僕は聴いただけで誰の曲で、誰が歌っているかが分かるほどビートルズを聴きこんではいない。でも、今回少しだけ調べたところでは「ビートルズ曲では比較的ジョン寄り」の趣味だなということが発見できた。

f:id:SUZICOM:20200529105245j:plain

2サスミステリーのせいで暗いイメージの崖だが、実物は非常に美しい。