輝ける太陽の季節

 酒場のバイト女子と話していると、若い子に特有のあふれんばかりの生命力を感じる時がある。恋愛感情ではないけれど、その若々しさに触れることは非常に貴重な機会だと思っている。僕みたいな中年がこれを体験するためには、本来ならお金を払わなければ得られない機会なのではなかろうか。

 酒場でのことなので、一応料金は支払っている。でも、それは飲み食いした物との等価交換だ。店員との会話は料金に含まれていないサービスだ。ハッキリ言って、若い子との会話で彼女らが興味ある事柄をコチラから提供することは不可能だ。だから、彼女らの話を聞いて勉強させてもらうのだ。

 そんな若い子らには、熱心に追いかけている趣味がある。しかも、かなりお金のかかりそうな趣味だ。お金をかければかけるほど楽しい思いができるという、課金型の趣味なのだ。子供がいない僕でも、我が子ほどの年齢の女子がハマる趣味としては心配になってしまう。でも、これも勉強なのだ。

 僕がその趣味に関して口を挟むことはできない。せいぜい、その情報をもとにネット検索して、その界隈の事情を探る程度のものだ。浅いネット探偵の成果としては、やはり心配ではある。趣味と呼べる代物ではなく、やはり商売に利用されている感が否めなかったりする。その辺を確認してみた。

 同様の心配は他の人からも言われるのだろうし、本人も商売っ気に対しての心構えはあって、割り切っているような態度である。そういう遊びを本人が「面白がれている」なら良いと思うが、悲しい思いだけはして欲しくない。この視点は恋愛感情ではなく、僕の中にある「父性」の目覚めだろう。

 あまり伏字で書くと誤解されそうだが、別に犯罪行為に巻き込まれているわけではない。ただ、僕も過不足なく具体的に記せるほど詳しく知らない世界の話なので曖昧になってしまう。ありのままの中年の僕から見ると明らかに「あやしい」のだ。その気持ちを隠して理解者ヅラするプレイなのだ。

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大人の趣味といえば釣りだが、我が父親が好きなヘラブナは未踏の領域だ。