たそがれのスクリーム

 夜、酒場に行かないと決めてしまうと、生活がシンプルになる。これまでは、酒場の開店時間になるとソワソワして、仕事が手に付かなくなってしまっていた。その「酒場に行きたい願望」による集中力低下を見込んでの労働時間だったと思う。でも、ひとたび「行かない」と決めたら仕事が捗る。

 今までのように、なるべく時間を作って飲みに行くというのは無理がある。飲み過ぎは体に悪いし、何よりも金が続かない。僕は、独身の実家ものだから、その辺の細かい部分で甘えているのだろう。収入の大部分が酒場での支払いに消えている。コレが貯金だったらと考えるのはやめた方が良い。

 酒場通いを控えるようになったのと、昨今の新型コロナウイルスの拡散が同じタイミングだった。それは、まったくの偶然だ。僕は、今月の採血で数値を改善したい一心で酒を控えているのだ。その結果が出たら、数値の良し悪しは無視して飲みに行くだろう。短期的な我慢だから耐えられるのだ。

 ただ、酒を控えているだけでは尿酸値は変わらないように思う。この頃、節々が軽く痛むのは気のせいか? 摂取する飲食物と数値との因果関係を理解していないので、何をすれば改善されるのかは不明だ。薬は飲んでいる。この薬が効いていないようなので、段階的に別の薬に移行中なのである。

 もし、飲酒との因果関係がないのであれば、今度は食事制限ということを言われるだろう。中性脂肪も規定値を見ればアウトだ。ダイエットを強く勧められるだろう。そういうカウンセリングというか、指導を受けさせられるかもしれない。糖質制限というヤツか。考えただけでゲンナリしてくる。

 そんなことにならないように、酒場通いを禁じているのだ。絶対にココで食い止めたいと思っているのだ。食事を制限されたら、僕は確実に荒れる。学生時代にグレることのなかった僕が、40半ばすぎにグレるのだ。中年デビューだ。そんな荒れた中年にならないために、しばし酒場を遠ざける。

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アルコールをやめたり食事の量を控えたりすると、甘いものに目が行く。