最後の聖戦は延期

 一度通いはじめると「いつ終わるんだろう」と途方に暮れてしまうのが歯医者だ。なかなか終わらない。そのターンが終わっても、継続治療の案件は半年後にチェックしに来てくれと言われる。その間に別の歯が痛み始め、半年待たずに通うことになる。その繰り返しで年の半分は歯医者で治療中。

 現在も歯医者の時期なのだが、今日の診療で一旦終わるはずだった。もちろん、すべての歯がクリーンではないとエクスキューズ付きの保釈状態ってことで、半年後の出頭を命じられる予定ではある。その歯医者の予約が9時に入っていた。朝の話。それを完全に忘れていて歯医者から電話が来た。

 このミスは痛い。電話が来て、すぐ用意して出ても30分はかかる。それで行ったとしても優先的には診てくれない。その時間の予約の人が優先なので、当然あとに回される。だから後日の予約を取ることになる。今日で終わるはずが、4日も先に延期された。冬のデンタルプリズンは長く厳しい。

 今日で最後ということは、恐らく歯のチェックをするだけだ。あとはクリーニングというヤツか。それで保釈の認定をされるだけなので、現在進行形で痛い部位があるわけじゃない。だから、予約が先に延びたって僕は困らない。そうは思うのだが、歯医者通いはなるべく早く終わらせたいものだ。

 そんなことを考えていたら、長期治療中の歯が疼いてきた。この歯の痛みがきっかけで、今回の長いループに突入したのが3年くらい前のバレンタインデー。何故そんな日付を覚えているのかというと、酒場のバイト女子に貰ったチョコレート系スイーツを食べた瞬間に痛みが発症したからである。

 別に甘いものを食べると虫歯になるというのを真に受けているのではなく、キッカケというか、誘発というか、そんな感じなのだろう。その痛みは根が深く、ずっと経過観察が続いていたのだが、さっきから違和感がある。意識すると余計に気になる。これはバレンタインデーの呪いなのだろうか。

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いま痛みが発症しているのは歯ぐき。木の根っこが腐っているイメージだ。