バツの悪いヒップ

 吹き出物が出やすい体質で、中学生の頃はニキビ面な上に、尻の吹き出物にも悩まされていた。尻の吹き出物は学生にとって致命的だ。授業中は、ほとんどの時間を座って過ごす。その接地面に吹き出物ができている場合、かなり高確率で潰れる。潰れた吹き出物はパンツを汚し、さらに悪化する。

 いつもは自然治癒に任せていたのだが、そのうち普通にしていてもジンジン痛んできたので病院で診てもらった。中学生にとって、医者とはいえ、他人に汚い尻を見られるのは屈辱だ。でも、そこは開き直った。この屈辱を耐え抜いた先には、綺麗な尻の日々が待っていると愚直に信じていたのだ。

 ハッキリ言うと、今でも尻は汚い。当時の吹き出物を潰した痕が無数のシミや傷となり、尻に斑点を作っている。その上、医者に診てもらった時の切開痕がバツ印で残っている。当時は医者が「十字切開するから」と言っていたのをカッコイイ技のように聞いていたが、これじゃ屈辱の烙印である。

 その後も度々、このような吹き出物に急襲される生活だ。最近では歯茎が腫れて、これもかつての吹き出物のように僕を悩ませてくる。歯茎の腫れは日常生活に支障をきたす。いや、普通に飲食する分には問題ないのだが、とにかく常時、口の中の異物が存在感を主張する状態は気持ちが悪いのだ。

 そろそろ歯医者から定期検診の連絡が入る頃なので、それまでは我慢しようと思っている。ただ、この歯茎のストレスからか、最近また尻に吹き出物ができてしまった。在宅ワークで座っていることが多いので、こちらも常に存在感を主張してくる。これらは、二次的なコロナ禍というものだろう。

 以前、背中に何個かの粉瘤(ふんりゅう、皮膚下にできる良性腫瘍)ができて、鬱陶しいので手術して除去してもらったことがある。手のひらや足の裏に無数の嚢胞(のうほう、水ぶくれ)が発症して、痒くて困ったこともある。カラダ中が皮膚トラブルに襲われている。その原因は食習慣だろう。

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何にせよ「食生活から見直せ」と言われる昨今、そこだけは死守したい。