からだの心配は尽きない

 先日、ここ数年お世話になっている内科クリニックに薬をもらいに行ったら、数ヶ月前に受けた健康診断の結果が出ていた。尿酸値の数値を気にしなきゃいけない人間なので、その数値を見て、医者から「薬を変える」と言われた。つまり、効果が出ないので効き目が違う薬を処方するということ。

 肝臓の数値も悪く、このままでは肝硬変になると言われた。年の瀬に、立て続けにショックなことを言われたが、これは好都合な面もある。これまでは謎に健康体を保っていたので、連日飲みに行けたのだ。これが、リアルに健康を気にしなきゃいけないとなったら、酒場への出動機会も減らせる。

 確かに酒場は楽しい。ひとりで仕事をする僕が、唯一他人と関われる場所だ。だから大事な外出機会でもあるのだが、それにしても頻度が高いのが良くない。なぜ頻度が高くなるかというと、他にすることがないからなのだが、健康を考えると他の楽しみを我から創出して酒場を控えることになる。

 つまり、今の心境としては「何か新しいことを始めようか」という期待に似た気分だ。運動系でも良いし、カルチャースクール的な趣味に目覚めても良い。クルマを買い換えるときに「次は何にしようか」と考える感覚に近い。酒場に行っていた時間を新しい趣味に置換できれば、一石二鳥となる。

 先日の健診結果を見るに、医者からは「要は酒の飲み過ぎ」と判断された。これまでごまかしていたのが「バレた」ということだ。事実、その診察を受けてからは一滴も飲んでない。まあ二日しか経ってないけれど。今後の酒量を爆下げするためにも、新しい趣味を模索しなければ行けないと思う。

 実は、新しい趣味のことは何年も前から探している。ラグビーをやめて以来、ずっと探している。草野球も釣りも、一応は継続中の趣味だ。とはいえラグビーほどの熱量はない。それに変わる趣味を考えるために酒場での時間を過ごした挙句、酒量が嵩んで体調に支障を来すというジレンマなのだ。