昼からお先に

 酒場の常連のひとりから、その人がその酒場にプレゼントした「オリーブの木の植え替えをするから手伝って」と誘われたので、昨日の昼間に行ってきた。オリーブの木は店前に置いてあり、成長してきたので鉢を大きくサイズアップさせるというのだ。時間はかからないが人手のいる作業である。

 1時間もかからずに終わって、そのメンツで昼メシを食べに向かった。何度もここに記した通り、数週間前に断酒を誓ったはずの僕だが、そのランチを食べる店はダイニングバーでもある。ボリューミーなハンバーガーを頼むとともに、どうしてもビールで流し込みたくなるのが人情というものだ。

 日曜日の昼からビールを飲む。以前は大好きで、優越感すら感じていたこの行為に罪悪感を感じる日が来るとは。ただ、この断酒はあくまで僕の都合によるものだ。誰に対しての罪悪感といえば、ごく個人的なもの。誰かから後ろ指を指されるものではない。いや、主治医からは怒られる案件だが。

 僕の思惑では、次に採血するまでの手前1カ月ほどを完全にクリーンにしたいのだ。その期間に達する前から勇み足で始めてしまった。かかり気味である。ここはひとつ冷静になって、次に病院に行く日を計算してみたら3月の下旬だと判明した。そうか、どうやら2月の上旬は飲んでも大丈夫だ。

 こうして甘くなった僕は、またしばらく酒場に通ってしまうのだろう。もちろん急にやめるとツラいので、徐々に酒量を減らしているから毎日のようには通わない。上手くフェイドアウトして血液検査の日に備えたい。健康的に飲酒生活を楽しむためのメンテナンスとはいえ、本末転倒な気もする。

 先のダイニングバーで食べたハンバーガーが、想像以上のボリュームで満足だった。いっしょに頼んだビールを飲むのがツラいくらい、腹がパンパンになった。アルコールを止めている時は、食欲がものすごく盛んになる。だけど、飲むと量を食べられなくなる。理想は大食漢の大酒飲みなのだが。

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ビールだけじゃなく、ラーメンも医者的にはやめさせたいのだろう。無視する。