涙目中年青春談議

 かつて同じラグビークラブで活動していた仲間と、ほぼ同じタイミングでラグビーから遠ざかった。キッカケは別々のことだが、その時点でラグビーを続けるのが厳しい状況だったことは同じだ。それでも、何かいっしょにしないと疎遠になってしまうので、考えて思いついたのが「釣り」だった。

 その仲間のひとりは淡路島出身で、島にいた頃から釣りは楽しんでいたという。大学時代も海や渓流釣りをたしなみ、関東の生活でも釣りは続けていたそうだ。そんな彼を師と仰ぎ、僕ともうひとりの先輩の3人で釣りを始めた。最初は川でニジマスを狙うルアーフィッシングから教わったのだが。

 何度か釣りに行くのだが、釣果が芳しくない上に、先輩が「川で変な虫に刺されて体調がおかしくなった」と川釣りを拒否し始めた。それなら海かと、乗合の船でアジやサバやタイなどを狙ってきたのだが、こちらも釣果はサッパリだった。その上、我々メンバーがことごとく船酔いに弱いという。

 現状としては形だけの釣り部なのだが、季節ごとに飲み会は開催する。これだけ釣り物を外しまくっているので、なかなか次の釣行の予定は立たなかったりするが。昨日も忘年会と称して集まったが、そこでワカサギ釣りという案が浮上した。これも前に行ったが、金魚すくいレベルの釣果だった。

 釣りの話をすこし交えながらも、我々の本当の共通の話題は今年のラグビーだ。かつてない盛り上がりに、確かに湧き立つものはあったのだ。そんな話をしていると、熱い気持ちが込み上げてきて涙ぐんでしまう。でも、なんか話を止めるのが面倒だったので、そのまま話し続けてしまったのだが。

 僕がラグビーを観ていてイチバン熱くなるのは、連続攻撃が続いている状態だ。かつてはマイボールのアタックが5・6回続くとトライに結びついたものだが、今は20回以上続く時がある。その消耗合戦を観ていると、敵・味方関係なくリスペクトの念が湧いてきて、この上ない感動に包まれる。

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いくつになっても揚げ物大好き。学生時代ならご飯10杯はイケる定食。