週明けはいつも不機嫌

 僕の好きなプロ野球チームが日曜日に勝てない。今年に入ってまだ1勝しかしていない。だから、日曜の夜は不機嫌に過ごすことになり、月曜日も憂うつな気分を引きずってしまう。ただでさえアガらない月曜日が、さらなる外的要因により一層不愉快な日となる。まあ勝ったとしても憂うつだが。

 ちなみに今日も憂うつである。昨日のデイゲームは延長12回の表に相手に勝ち越され、その裏の攻撃で追いつくことなく敗れた。惜しいと言えなくもないが、そのカードは3戦とも落としているので意地を見せて欲しかった。しかも、そのチームには今年に入って1勝11敗という有り様である。

 こんな風に落ち込むから野球チームを推すのはやめていたのだ。小学生の段階で決めてしまったので、今さら推しチームを変えられない。変える気もない。だから、この気分を払拭させるためには興味を減退させるしかないのだ。しかし、野球談義の楽しさを知ってしまったから降りられないのだ。

 いま推している球団に、特に好きな選手がいるというわけではない。好きな面を強いて上げるなら、初球から振っていくので打てる時は気持ちよくヒットが続くところだが、ヒットにならない場合は相手投手が球数少なく三者凡退で終わることになる。攻撃の場面が見たいのに、最短で終わるのだ。

 逆に投手陣はじっくり攻めるタイプが多く、ボール球を多用(または単にコントロールが悪いのか)して球数を要するので、守備の時間が長くなる。これが功を奏していないことは誰もがわかっていることなのだが、試合が始まるとそんな展開にしかならない。そして、想像どおりに四球を重ねる。

 僕は、つい数年前まではラグビー以外のスポーツを熱心に観ることはほぼなかった。来年はワールドカップもあるので、ジャパンの練習試合を見た方が良かったかもしれない。普通に世界レベルで強いからだ。でも、その試合を観ずに、プロ野球の弱小球団を応援している。不思議な巡り合わせだ。

週明けの現実逃避で、不意に電車で遠くに行きたくなる発作はしばらく出ない。