減衰するキャパシティ

 長引く自粛的な状況で仕事が減っていたのだけれど、最近すこしずつ仕事が戻ってきた。もともと忙しかったわけではないのだが、同時期に固まって仕事が舞い込んできたので多忙に感じる。以前なら直接客先に行って打ち合わせたりしていたが、昨今のマナーに則ってリモート作業で済んでいる。

 主に自宅作業なので、体力的にも作業量的にも格段に楽なはずなのだが、なんとなくシンドく感じている。昨年からジョギングが続いているので体力アップされたと思いたいのだが、これが全然衰えが止まらない。おそらく走っているだけでは意味がなくて、筋トレが必要なのだろう。ダリぃなぁ。

 作業は長く続けていれば慣れて早くなるところもあるが、集中力が保たないので数をこなせなくなる。似たような業務が立て続けに入ってくると、ひとつ終えるたびに頭がシューッとオーバーヒートする。家なのでサクッと寝転んで休むが、ひと休みのはずが夕方になり、翌日に持ち越してしまう。

 持ち越された業務は翌朝の、いわゆる脳のゴールデンタイム的な時間帯に早々に終わらせてしまう。幸先の良いスタートを切ると気分が良くなるので、そのまま乗って午前中にイッキに進めることもある。でも基本的には意志の弱い男なので、早朝に終わらしたことに気を良くしてサボってしまう。

 結局どんなに効率を上げようとしても、経年劣化が追い越して行く。怠惰体質が年々強く出ているので、サボる側に舵を切る判断が早い。ただ、むかしから変わらないのは、かなり前倒しで仕事をすすめていることだ。本当にサボッてばかりいたら終わらないので、自分の怠惰を見越して早くやる。

 自分の危機管理が徹底しているので、僕の責任で進める仕事は早く終わることが多い。ほとんどが外注仕事なので、発注元が手配の遅い人間だとギリギリになるが、その辺は急かす。コチラが大量の仕事を抱えている雰囲気を匂わせて締切を前倒しさせる。僕の扱われ方が軽いので徹底されないが。

倉庫でバイトしていた頃はコンテナが来ると荷物を下ろす係だった。軽く地獄。