トレイン・トレーニング

 満員電車が好きな人間はあまりいないと思うが、ご多分に漏れず、僕も混雑した車内は苦手だ。人を押して乗り込むラッシュの電車で、その詰め込む姿の無様さや必死さが気持ち悪くてスルーした経験が何度もある。そんなことしてるから仕事に遅れる。でも、それで仕事に間に合っても心は腐る。

 あのウイルス禍以降の世界では、あまり電車が混まなくなったような気がする。そもそも僕はあまり混雑する時間帯の電車に乗らないのだが、たまに仕事で仕方なくラッシュ時に当たることがある。それが嫌で、当日を迎えるまでイライラしたりする。最近ちょっと気持ちの切り替えが下手クソだ。

 なんの因果か知らないが、僕が電車で行く先が終点ということが多い。埼玉に住んでいて、都内や周辺の主要な地域に行こうとすると、必然的に目的地が電車の終点になるのだ。そこに行くために通っている路線に乗るから、そりゃ終点になろうというものだ。そして、始発〜終点というのも多い。

 これまでの人生で、地下鉄の何通りかのルートで始発から終点まで通ってきた。学生時代は千代田線を北千住から代々木上原までぶっ通しで乗って、それでも学校には着かなかった。それだけ乗っていると尻の皮が剥けたりする。その代わり始発から乗れるので座れる。すべてに一長一短あるのだ。

 渋谷の会社に勤めていた頃も半蔵門線を走破するルートだった。そして、いま月イチで通う等々力に行く際は、日比谷線に終点まで乗って行く。乗り換えるのが面倒だったり、読みたい本があったり、もろもろの僕の都合がロングライドトレインに繋がっている。そして何より、僕は座りたいのだ。

 昨日は仕事で幕張メッセの方に行った。距離的には近いのだが、クルマでも電車でもなんとなく遠回りで時間がかかる場所だ。電車で行ったのだが、途中で乗り換えた電車が海浜幕張行きだった。つまり終点だ。武蔵野線で直通に当たることはレアなので、小さなラッキーを使ってしまった。癪だ。

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どこに出かけるにも、何よりも大事なのはメシ。こんなセットがあれば良い。