にわかDJ、カーラジオ

 日曜日の朝はダラダラしてしまうことが多いのだが、昨日は朝から家の用事があってクルマで出かけた。妹の家に改修だか何だかの工事が入るので、旦那さん以外は邪魔だから出て行けということで、我が家に引き取るために迎えに行った。よくよく考えたら初めて行くので、場所が分かってない。

 ナビに住所をぶち込んで、スマホのケーブルを繋いで、お気に入りの昭和ソングスを聴きながらの朝ドライブは爽快。たまにはこんなスローな日曜日も良いじゃないと思いつつ、妹宅の近くに来てハタと困った。細かい位置が分からないままナビが案内を終了して、狭い住宅街で僕は途方に暮れた。

 路駐しようにも、すべてが他人の家の玄関先という停めにくさ。電話でやりとりして、やっとこさ母子3人をピックアップして、我が家へと戻る。高校に合格したばかりの姪っ子にフライング気味にご祝儀を渡し、相変わらず昭和ソングスが流れる軽自動車でドライブ再開。往復約1時間の道のり。

 甥っ子はタブレットに夢中で話もしないが、姪っ子は昭和ソングの中森明菜に反応した。同級生の間で流行っているのか、いやそんなわけないか。かつては世代の歌しか聴けなかった。でも、今は興味の赴くままに掘り返すことができる。ちょっとした興味で掘った明菜にハマることもあるだろう。

 サブスクの利点はこの辺にある。そして、この利点は世界共通だ。昨今の海外でのシティポップ再評価もサブスク以降の現象だと思う。僕も自費で歌謡曲のCDを買うことはないが、歌謡曲のプレイリストを作ってダウンロードすることはある。そうやって聴いて改めて良いと思う曲が無数にある。

 最近のお気に入りでいえば、安田成美の「風の谷のナウシカ」だ。いや、歌っているのは本人じゃなくても構わない。ザ・なつやすみバンドのカバーバージョンがスチールパンが心地良くて好きだ。再発見というより、リアルタイムではスルーしたものを拾えるのが良い。人生のやり直しのようだ。

f:id:SUZICOM:20220207122529j:plain

バンコクの夕暮れ。旅行者の移動の足はタクシー。どこに行くのも40バーツ。