多忙にしてウィークエンド

 ここ最近、仕事の調子がいい。途切れなく注文が入って、しかも手離れがいい。引きずることなくフィニッシュに持ち込めている。それは仕事先との関係性が安定しているからだ。以前はお客さんと実際に会って打ち合わせをしていたから、直接的な言葉で不満を抱えてしまうことが多かったのだ。

 僕の仕事的には、直接会うお客さんからはギャラをもらっていない。そこに行って打ち合わせをして仕事を仕上げることを依頼する発注元が僕に報酬を払うのだ。だから、僕が便宜上お客さんと言っている相手は、本来は取材先のようなものだ。角が立ちそうなので、そこはお客さんで構わないが。

 そんな見なし顧客との打ち合わせを、リモートワークという言い訳で電話とメールで済ませることができる。これが非常に効率的だ。移動したり直接話すことも大事だし、今後は動きのある仕事も戻ってくるだろう。でも、こと仕事の効率だけを考えると、リモートワークしか勝たんと言い切れる。

 直接会うことなく仕事を進めるために、それでも僕なりに多少の工夫と努力を重ねてきたつもりだ。発注元との円満な関係性をキープオンしつつ、そこからの仕事を早く戻しながら、自分の条件のようなことも付け足して返す。この自己主張の部分が弱めなので、いつも早めに折れてしまうのだが。

 折れるのを承知で、それでも毎回すこしだけゴネたりする。金銭面でもそうだし、仕事の進め方に対しても小さなクレームを入れる。相手にとっては耳が痛いところなのだが、そこはなけなしの愛嬌を最大限に発揮して伝える。そして早々に折れる。でも、言葉は呪いだから、いつかは叶うと思う。

 スムーズな仕事には落とし穴があるような気がする。今月かかりきりだった案件が、やっと終わろうとしている。締切りが月曜日だから、何としてもそこで終わらさなければいけない。そんなに意気込むこともなく、あとひと息で終わるはずだ。想定外の落とし穴がなければ、明日は勝利の美酒だ。

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リモートワークの恩恵を受けているが、出張の夜が楽しいことも知っている。