楽しがる心も卑しい

 昨日は久しぶりにプロ野球観戦で横浜に出かけたので、メインイベント以外も満喫しようと早めに向かった。関内の裏の方には楽しげな酒場スポットがたくさんあるが、野球に影響したら本末転倒なので酒場巡りは控えた。ここは町中華というヤツを攻めてみようと思い、心当たりの店に向かった。

 前にも2回来たことがあるのだが、そのうち1回は酒場の仲間連中を誘ってみた。別にそこをメインと思って誘ったわけじゃなく、横浜でブラつくキッカケ作りの気持ちで声をかけたのだが、果たして思ったような感触を得られなかった。その店の評価が極めて低いというか、ほぼ無評価であった。

 褒めて欲しいわけじゃないが、何かしら感想のようなものがあると思っていた。こういう風に他人を微妙にさせてしまうと、なんか僕の方が悪いような気持ちになるので、その件については反省しないと決めた。ついでに彼らとその店に行ったのも忘れたいのだが、場所と記憶が紐付けられている。

 あれからかなり時間が経ったので、淡い記憶が痛みや恥ずかしさを伴わない程度には薄まっていた。今回は誰も悲しい思いをしないように一人で行った。町中華の楽しみ方って、そういうもんだ。いや、本当は大人数で大皿料理をシェアするほうが楽しいのだが、それはまた別の機会に置いておく。

 誰かが言っていた「中華飲みのときは瓶ビール」という縛りを思い出したので乗ってみた。僕個人としては、生ビールがある店で瓶ビールを頼むことなんて無に等しい。でも、この後の野球観戦を思うと、生ビールを頼んで無限ループした挙句に試合中に寝落ちする姿が目に浮かんだので、やめた。

 なんとなく瓶ビールだとほどほどにできる。注ぐ手間がワンクッションとなり、飲むペースが抑制されるのだ。頼んだものに対して、瓶1本で済ませやすい。生だとグビグビだが、チビチビ飲みだと料理に合わせやすいのだ。昨日は中華そばと合わせたのでマッチングは良くないが、気分は上々だ。

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君もいっぱいどうかね? そんな言葉が聞こえてきそうな瓶ビール。悪くない。