野球なら仕方がない

 日曜日は草野球の試合で、ほぼ半日グラウンドで過ごした。雨予報だったので「中止かも」と甘い見立てでいたのだが、当日は雨の気配は皆無。雨を見越して早めの集合だったので、その分余計に長くグラウンドにいたことになる。その上、最近ずっと避けていた試合後の審判も頼まれてしまった。

 まあ審判といっても塁審なので、走ってきたランナーがアウトかセーフかを判断すれば良い。あとは、自分に近い方の外野への飛球のキャッチを確認するとか打者のスイングの確認とかもたまにある。慣れていればなんてことないのだが、不慣れな僕にはこれが何とも難しいので正式に教わりたい。

 とにかく、試合後に審判として残ることが確定している状態でのぞむ試合は元気が出ない。試合中も守備の途中で自分がやるかもしれない塁審の動きをチェックしてしまう。そんな時に限ってボールが飛んでくる。ライトを守っていたが、珍しく左の打者が多いチームだったのでやけに飛んできた。

 最初にボ〜ッとしていた時の打球はホームランだった。別に僕が集中していたとしても柵越えのホームランなので取れるわけではない。ただ、明らかにスタートが遅れたので、ホームランを見送る位置がものすごく浅いのだ。こうして考えると、プロの外野の選手って守備範囲広いんだなぁと思う。

 その後も取れたはずの打球をワンバンで処理したり、その打球をセカンドに渡さずファーストに放っていれば刺せたかもしれなかったりという凡ミスを繰り返した。気持ちが試合から離れているのだ。ずっと塁審の動きをチェックしつつ、脳裏には途中からの雨で次の試合中止にならないかなとか。

 その後、打席でも集中力は戻らなかった。まあバッティングに関しては集中していてもダメなのだが、思考が乱れている分悔いが残った。最後まで出たいのだが、僕は必ず途中で交代させられる。過去に肉離れによる途中離脱を繰り返したからだ。途中で抜けてからも、僕の視線の先は常に塁審だ。つづく?

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僕らが試合をするのは設備の整った球場なのだが、周囲の環境は枯れている。