ダンサー・イン・ザ・TV

 普段でもTVドラマは観る方だと思うが、この時期になると全話一挙放送で観られるのでのめり込んでしまう。ただ、こういうお得なパッケージで観てしまったドラマは印象が薄れるのも早い。前にも観たことをスッカリ忘れて、また前のめりで観て「あ、知ってる」となる。有り難みがないのだ。

 一挙放送は面白いと思っているが、もしかしたら終わりまで見られることがわかっているから楽しめるのかもしれない。通常放送だと、気になる終わり方をされると次回放送が待ち遠しかったりする。その待ち遠しい気持ちを忘れ、気付いたら2週くらい飛ばしてしまう。そうなると、もう観ない。

 今はネットで見逃し放送を無料で観られたりするが、それも自分が追っているドラマに限る。そんなにTVドラマが好きなら大容量のレコーダーに保存しておけばいいとは思う。でも、無限在庫を手に入れてしまうと、ヒマな時に家から出なくなってしまいそうだ。インドアをこじらせそうで怖い。

 ちょうどいま読んでいるのが、寺山修司の「書を捨てよ、町へ出よう」という本なのだ。僕はこの本をタイトルだけで選び、それから長いこと読まずに積ん読状態だった。現在はまったく逆の状態を推奨する世界ではあるが、なんとなく指標にしている言葉ではある。本は捨てずに売るタイプだが。

 なんとなく出かけにくい状況の中で、僕の本棚にはまだタイトルだけで買ったは良いが、全然読んでいない本が結構残っている。これらを全部読んでしまうラストチャンスかもしれない。僕がこの積ん読を制覇するのが先か、感染症対策にケリがつくかの勝負だ。いや、それなら僕は負けて良いや。
 とにかく僕は、放っておけば1日中TVの前で無為に過ごしてしまう。本は移動中に読みたくて買ってあるのだが、移動の機会が減って積ん読在庫が減らなくなってしまった。家にいるとひたすらTVっ子だ。そして、最近ではスマホゲームばかりやっている。これを捨てて町に出られるだろうか?

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夜のドライブがしたくて手放さなかったクルマを、年末に処分してしまった。