世界の片隅に行っチャイナ

 昨日は横浜スタジアムで野球観戦だったのだが、試合内容に左右される程度にはファンなので、昨日の今日では上手い言葉がみつからないようだ。とにかく完封負けというのは、試合している選手よりも応援しに行く我々ファンの方がダメージは大きいのだ。ひと試合に賭ける意気込みが違うのだ。

 そんなわけで、ゴキゲンな野球観戦レポートをお届けするつもりでいたのだが、浮かんでくる言葉が呪詛ばかりになりそうなのでしばし冷却する。とりあえず、せっかく横浜に行ったので街をブラブラしてみた。あまり大勢での外出は推奨されていないが、現地集合で集まったのでご容赦願いたい。

 横浜スタジアムは、関内駅から見るとすぐ裏に中華街がある。ここも有名な観光地と言えるだろう。何度か来た時の記憶で比べると、連休中の割には多少空いているかな。とは言えスカスカというわけではなく、群衆と呼んで差し支えない程度の人出はある。ただ、歩くストレスはあまり感じない。

 中華料理は大好きだ。僕は、中華風に味付けされた野菜の炒め物がとにかく好きなのだ。もやしやピーマンやキャベツが、ご飯のオカズとしての魅力を最も発揮するのは中華料理だと思う。だから、仲間と数人で中華街に来たのならば、中華的な食べ方で料理を取り分けたい願望が芽生えてしまう。

 そこで昨今の状況が立ち塞がる。僕の勝手な中華料理妄想とは裏腹に、みんなはお土産を買いに中華街に来たのだ。僕も、名前しか知らなかった「ありあけのハーバー」をゲットした。あの「横浜のムード銘菓」だ。その土産を手にしたら、あとは中華料理を思うさま食べることしか頭になかった。

 でも、みんなは誰も腹が減ってはいなかった。正直にいうと僕も満腹だったのだ。だから、誰かが「スタンディングバーで軽く飲って帰りましょう」と言ったとき全員が乗った。僕の「中華妄想」だけが置き去りにされて、ふと寂しくなった。その一瞬の感情が急に死んでしまう時って、あるよね。

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中華街で見つけた「シウマイBAR」。実は、何を隠そう、シウマイは苦手だ。