心もとない心ともない

 約束の時間があって、そこに向かうときは、時間ピッタリに着くことが理想だ。社会人の常識で言えば5分前行動があって、それを死守するためには15分前行動を励行している人もいるだろう。でも、正解は時間ジャストだと信じてやまない僕は、常にピッタリを目指しているので少し遅刻する。

 約束の時間が午後の場合、移動の途中でランチ休憩を入れなければならない。それは僕だけのルールで、外出したら外食をなるべく新規の旨そうな店で食べることにしている。急いでいる時は、時間の読める店で妥協することになるが昼を抜くことはない。昼を抜くくらいなら遅刻を選ぶ男なのだ。

 偉そうに宣言することではないが、とにかく食べることは大事にしている。仕事に集中している時は「メシを食うのも忘れて」没頭することもあった。でも、没頭した仕事が必ずしも良い仕事かというと、そうとも言い切れなかったりする。のめり込んでやると、初歩的な確認を忘れていたりする。

 だから、乗ってきたあたりでひと息ついて、メシでも食べてから再確認するとハッと気付いたりする。仕事の中に「普段」を入れないと、仕事に囚われてしまう気がする。移動中の自分は仕事でも遊びでもなく、単なる移動者だ。その移動者が何をするかは自由なのだ。だからランチを食べるのだ。

 昨日は錦糸町で乗り換えて、千葉に向かう予定を組んでいた。ちょうど錦糸町でランチタイムが取れると思い、そこから逆算して出発の時間を決めた。それから家を出て駅に着くと、いつもの駐輪場が満車状態になっていた。そこは駅から少し離れていて、しかも細い道沿いなので穴場だったのに。

 そこで時間を取られ、電車が一本遅れてしまった。錦糸町でのランチにとれる時間は20分ちょっと、かなり厳しい賭けだ。でも、行く店を頭の中で決めていたので予定変更は許されない。ちゃんと、予定の店に行き、お気に入りのつけ麺を食べて千葉に向かった。当然のことだが30分遅刻した。

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外出すると、最寄り駅の酒場に寄るので、帰りは真夜中。それもルール。