終日リザベーション

 出張の時に、行った先でサクッと電話予約で宿をとるのが好きだ。どうしても早割りというのが性に合わないというか、事前予約が面白味がないように思えてしまう。行き当たりばったりで良い宿に巡り会える、なんてことはないんだけれど。そういう偶発的な出来事に出会いたいと思っている。

 ただ、そういう出張は大きな駅の周辺で泊まる時に限られる。ローカルな場所で宿をとる場合は、そもそもビジネスホテルがない。逆に高級なリゾートホテルしかなくて、適正価格の宿がないのだ。そんな時に困った挙句、翌日の職場からかなり遠い土地に泊まる羽目になる。それが今日なのだ。

 いつも、なんとなく仕事の発注先に気を使って安い宿を取るようにしている。1万円を越えるのは個人的な金銭感覚としても許せないし、請求もしにくい。だから、上限7千円くらいで探している。それは、ビジネスホテル的には高いハードルではない。でも、普通のホテルならば1万円は越える。

 それは今日の明日で取ろうとするから定価に近い価格なわけで、早割りならもっと安い場合もある。そもそも直近で取ろうとすると、ビジネスホテルでもそんなに安くはない。それでも真剣に探せば、手頃な価格の部屋はある。そんな部屋をリストアップして検討する。条件を頭の中で並べるのだ。

 昨日は1日、通常のデスクワークをこなしつつ、翌日の宿探しに集中した。予約サイトでチェックしていると、悩んだスキに部屋数が減っていく。これはサイトの「焦らせる作戦」なんじゃないかと思うけれど、だからといって待っていても再更新されないので手遅れなのだ。そして、機を逸する。

 最後は3箇所くらいに絞られて、そこから最終判断するのにはワンテーマ欲しいなと考えました。ここは、やはり仕事場から近いことに尽きます。そうなると必然的に決まるのですが、その決まった宿が、割と早い段階で「ここが良いかな」と思っていた所なので、悩んだ時間が無駄だったような。

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6畳+床の間だけのシンプルな部屋だが、このスペースだけで十分生きていける。