2023-01-01から1年間の記事一覧

野球が目に沁みる

細々と続けていた草野球が、今年から活動を縮小するそうだ。今までも大々的に活動してきたわけじゃないが、市内のリーグに参加して年3回のトーナメントに出てはいた。それを年1回、秋の大会だけ限定的に参加することになった。本当は活動休止の予定だった…

灰色の塔とラビリンス

団地は迷路だ。市内にいくつかある大きめの団地に迷い込むと、何事もなく脱出できることがない。クルマなら袋小路に入り込み切り返すことになるし、自転車なら想定した道に出られない。別に方向音痴という自覚はないが、二択を確実に外すタイプなので、そう…

泡の中へ行ってみたいか?

ネットの動画で観たというか、聞いたことなのだが、「もしバブル期にタイムスリップしたら何をするか」という話題でのトークセッションがあった。世代の異なる数人が語らう緩いトーク番組で、その話題を振られたのはバブル世代の50代の漫画家だ。ただバブ…

いつまでも拙いテレパス

いま当たり前のように誰でもスマホを持っているが、僕が携帯電話を手にしたのは社会人になって3年目のことだった。まだ電話の機能しかない頃で、各社が拡販キャンペーンを展開して、機種代無料で登録者数を増やしていた。仕事の呼び出しが増えそうで嫌だっ…

さらば、デスバレーよ

若い頃は命の価値が軽いと思いがちだ。一般的な話ではなく、個人的な実感だ。死にたいわけではないが、死ぬしかないなと感じることはあった。具体的に思い出せるのは大学時代、ラグビーの試合でのワンシーンだ。僕のミスから逆転されて、そのまま負けたら「…

祈りのエイトミリオン

大晦日は酒場でカウントダウン。特に意味のない日付の変わり目だが、大勢が集まると祭りになる。くだらないTVの掛け声に合わせて、酒場の常連たちとグラスを合わせる。そんな日常が戻ってきた。いまだに感染者が何人だと発表するばかりで無策にしか見えな…

すべては消え去るもの

年末に体調を崩して、病院に行ったら時代遅れのウイルスに感染していた。新型のアレだ。家族と同居の身なので、家庭内感染を防ぐべくホテル療養を希望した。ネットでの申し込みなのだが、添付資料に不備があり返信が滞った挙句、父親に感染させた。それでも…