絶望あたえる一撃2発

 今朝起きた時、いつも通りの朝なのに何か大きな喪失感のようなものを感じて目覚めた。前の日に大きなミスを犯したとか、誰かの信頼を裏切ったとか、そんな感覚の胸のうずきがあり思い返してみた。昨日の出来事でもっとも大きなショックといえば、三嶋一輝が浴びた2連続ホームランだろう。

 プロ野球を熱心に応援すると、負けたときのショックを全身で浴びてしまうことになる。まるで自分が投げて打たれたかのように、悔しくてたまらない気持ちになる。現状、横浜の守護神である三嶋が、2本連続でホームランを食らうとは想像できなかった。このショックを引きずらないでほしい。

 この嫌な負け方は、相手にとっては良い勝ち方だ。3連戦の初戦を9回勝ち越しで決め、しかも相手は抑えの切り札なワケで次戦以降のダメージも大きい。ファン心理としては、下位打線に大きいのを打たれているので安心して観ていられなくなる。そんなショックが、ひと晩寝ても消えなかった。

 それよりも僕を驚愕させるのは、僕がこんなにプロ野球を熱心に観ているということだ。チームの勝敗が体調にも影響する。酒場の仲間に熱心な野球ファンが多いこともあり、情報が入って来るし、自然に自分からも情報を取ろうとしている。この辺はエスエヌエス時代の恩恵も多分にあるだろう。

 もともと僕は、のめり込みやすい性格だった。日本の学園ドラマなどを観ていて、いじめのシーンがあると体が震えるほどの怒りを覚える。それは当時の自分に対しての憤りでもあるのだろう。いじめの被害者を守ろうともせず、加害者を止めもせず、自然に加担していた部分はあったと思うから。

 野球は、僕にとって途中で逃げたスポーツだ。少年野球をやっていた人間の多くは、中学校に行っても野球部に入る。周りの同級生もそう思っていたらしいが、僕は陸上部に入ってしまった。だから、野球に対して長いこと距離を取ってきた。で、いざ近づくとこんなに熱くなる。まるで中学生だ。

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気持ちを天気で表すと曇天。でもひと筋の光明が見えているような気がする。