見えない糸の繋がり薄弱

 我が家は携帯電話の入りが悪い。回線が弱いとでも言えばいいのか、とにかく通話相手に聞こえないと言われることが多い。こちらは聞こえているのだが、先方から「聞こえないぞ」と怒られることが多い。怒られるのでこちらに非があると思ってしまうが、先方の間違いという可能性もあるのだ。

 この問題は僕だけに起こっているらしい。両親はあまり携帯を使わないが、会話が途切れるとかいう話は聞かない。問題なく使えているのだろう。自分だけ携帯キャリアが違うということもあるだろうか。以前ならあったかもしれないが、そんなに新しいキャリアではないので設備は整ったはずだ。

 やはり先方の問題なのかもしれない。この聞こえない現象は、主に千葉方面のお客さんとの通話中に起こる。エリアの問題もあるかもしれない。いずれのお客さんも、比較的成田空港に近い。なんとなく通信的な「何か」がありそうな地域だ。そんなことを思いながら、いつも電話で怒られている。

 そんな千葉方面のお客さんと話していたら、例によって聞こえない現象が起こった。相変わらずこちらには明瞭に先方の声が聞こえているのだが、相手は「なんだ、どうした」と慌てている。そこで普段ならかけ直すところだが、先方が「あ、音量を上げればいいんだな」と言って問題が解決した。

 なるほど、そういう場合もあるんだな。スマホで動画を観たりすると、確かに音量をイジったりするだろう。先方の可能性を考慮して、こちらから提案することも大事なのだ。待てよ、こちらの声が聞こえてないのに提案するも何もないじゃないか。打つ手なしか。しばらく電話しないので保留だ。

 僕はスマホに替えてからは、あまり頻繁に機種変更をしなくなった。携帯電話、いわゆるガラケーの頃は2年に一度は替えていたが、機種が変わるたびに機能がアップしていた。スマホになってからは、機能的な向上というものは特になくなった。日々、OSやアプリがアップデートされるだけだ。

韮山反射炉を下から撮ると、ザ・フーのアルバムジャケットの雰囲気が出る。