包括的にリスペクト

 僕が応援しているプロ野球チームは、昨年リーグ最下位だった。今年は奮起して上位に食い込むかと思っていたが、今のところ5位と出遅れ気味。新型コロナウイルス感染による離脱者が続出したり、主砲の外国人選手2人の合流が遅れたりでスタートダッシュに躓いたが、その割には耐えている。

 今週に入りコロナ離脱者が戻りつつあるが、投手陣はまだ枚数が不足している。ケガによる離脱で開幕に間に合わなかったメンツもいるので、万全の戦力で戦えないままシーズンが続いている。ただ、その状態で組んだ打線が機能し始めている。全員戻ってきたらどうなるんだという期待しかない。

 去年と同じようにTVで熱心に観戦しているのだが、戦況や勝敗に一喜一憂していたら心が壊れてしまう。画面に向かって文字化をためらうような罵詈雑言を吐いても、結果には何も反映されない。もっと穏やかに、選手やベンチの監督コーチ、さらには相手チームへのリスペクトを持って観たい。

 僕にとって、自分がプレーしたと実感できるスポーツはラグビーだけだ。それは長い時間をかけて手に入れた。30歳前後の頃がイチバン調子良かったけれど、そこで膝の靭帯を断裂して以降はフェイドアウトして今に至る。そこでの感覚として「レフリーは絶対」という意識をずっと持っている。

 今でこそビデオ判定が導入されているが、基本的にラグビーのプレー中は審判の判定は覆らない。その圧倒的な不可逆性の中でプレーしている以上、審判への抗議は不毛だし、反則を取られることもあるし、その間も敵は攻めてくるので無駄でしかない。だから、笛が鳴ったらすぐ動くのが鉄則だ。

 他のスポーツでは、レフリーに選手が詰め寄るシーンがある。そういう行動をラグビーでやると即退場になってしまうが、あまり退場が多いレフリーは評価が低くなると聞いたこともある。そういう意味で、野球の審判ほどツラい職業はない。ストライク・ボールなどはAI判定になれば良いのに。

長く続いてる料金の安い中華屋にはリスペクトしかない。五目焼きそば最高!