遊べるクレイジーワールド

 昨日、TVで放映された「マッドマックス:怒りのデス・ロード」は、僕の大好きな映画のひとつだ。公開当時も映画館に観に行って、あの世界を楽しんだ。内容は単純で、逃げて戻るだけなのだが、ストーリーのシンプルさと反比例して細部にはこだわっている。目視しきれないほどの情報量だ。

 この映画はシリーズものなので、本当ならば第1作から観た方が良いのかもしれない。でも、この作品単体で観ても十分に面白いと思う。シリーズ通しで観るという行為はリスペクトやファン心理の類かもしれないが、僕の同世代の人間ならばマッドマックスシリーズは当たり前のように観ている。

 この作品を見るまで、僕がイチバン好きだったのは3作目の「サンダードーム」だ。何度もTVで放映されていた。むしろ第1作目をTVで観たことはない。かなり後になって観たのだが、ちょっと古く感じてしまった。いま改めて観直してみるのも良いかもしれない。3作まとめて借りてこよう。

 とにかく、これらの過去作と繋がっているシリーズではあるが、この怒りのデス・ロードは僕の中ではさらに上位に位置する。それは、月並みな言い方になるが、劇場公開時にリアルタイム鑑賞できたことが大きい。時間が許せば何度でも観たいところだが、僕は複数回劇場鑑賞できないタイプだ。

 面白い映画は「何度でも観る」のが映画好きのマナーだと思う。この辺が、僕がマニアになれないところだ。この翌年に「シン・ゴジラ」を観た時にも、この面白さは複数回の鑑賞に耐え得ると思いつつ、本物のマニアに遠慮した。僕が、僕のために観ることに何の遠慮がいるものか、とは思うが。

 昨日、TV鑑賞したマッドマックスは、やはり映画館で観たい映画だ。あのアクションの迫力を余すことなく味わうためには、それなりの設備がいると思われる。あれは遊園地のアトラクションと言っても過言ではない。いつ観ても面白いと思うので、日本各地でロングランしていて欲しいものだ。

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大好きな台湾まぜそばは、世紀末感のあるジャンクなパワーフードだ。