ピンクとブルーに満たされて

 週末に高校の同級生たちに会うので、酒場の予約をした。普段は日曜日定休の店だが、予約を入れれば開けてくれる。そこで、店主に直接打診してみたら「OK」とのこと。もともと都内で飲む予定だったが、そこは不要不急の用事なのでキャンセルし、地元の酒場で昼過ぎから飲めるようにした。

 とはいえ、この予定変更をしたのは一昨日の夜のことだ。都知事が外出自粛要請を出したのは昨日のこと。僕の先見の明がひかる、冴えた予定変更だと思ったが誰からも評価はされていない。当日、自分から言うしかないだろう。埼玉県も都内に準じて外出自粛となったら、言う機会もなくなるが。

 この高校時代のプチ同窓会は、毎年やっている花見の代替え案としての飲み会だ。いつもなら桜並木沿いに住む友達の家で花見をしている。そこの町会が催事をやっているので、桜並木に沿って屋台が数軒並んで華やいだ気分にもなる。それを今年は「やらない」と言われたら無性に寂しくなった。

 昨日は、今年初のジョギングを試みた。僕がいつも走っている(今年は走っていないが)コースが、その桜並木なのだ。用水路沿いなので、どの季節も散歩の人は多い。その桜並木の咲き具合を確認するために、久しぶりに走ってみた。体力低下が著しく、筋肉痛も出たので今日は早速サボったが。

 昨日の咲き具合を見るに、週末が満開だと感じた。予定通り花見をしていたら、久しぶりの満開だった。毎年この花見は、先の町会の催事に合わせて呼び出される。もちろん主催してくれる家の人間の都合が最優先でもある。その予定がとうとう崩れて、家飲みは厳しいと言うので飲み会に変更だ。

 今回の予定変更で僕が懸念していることは、来年以降も「飲み会でよくね?」となることだ。確かに家飲みは、その家族に迷惑がかかる。その点、お店なら気軽だ。貸切ならば家族で来ても楽しめるだろう。そう言う提案が出ると、店主は断らないはず。商売だから。でも、花見がないのは寂しい。

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場所に似つかわしくないほど立派な桜並木で、地元で唯一好きな場所。