中学生インマイハート

 仕事中、少しでも仕事の義務感や責任から逃れられるように、隙さえあればふざけられるように気構えている。打ち合わせの相手が初対面でも、オモシロを求めている気配があれば、何かしらオモシロに導けるような誘導をするようにしている。お互いに笑い合えば、その現場に緊張感は消え去る。

 危険を伴うような現場や、緊張感を必要とする場面では、このような思考にはならない。もっと、気さくに話すことで意見を聞き出した方がいい場面での話だ。リアルな意見は、オモシロの合間に本音のようなカタチで漏れ聞こえてきたりする。そう思って打ち解けようとするが、時々やりすぎる。

 仕事の対象となる相手はその会社の社長だったりするが、やり取りをする窓口に従業員の方が入っていることが多い。その窓口の人の人柄で、その仕事のやり方は変わってくる。その人が、オモシロを受け付けない堅さを前面に出している様子なら、なるべくお堅い仕事モードで接するようにする。

 仕事モードでこなしていった方が、右から左へ流れるようにサクサクと進むことはある。そのほうがラクではある。僕がおふざけを混入させたいのは、そういう通常業務ではなく、イレギュラーのイベント的な仕事での話だ。長時間拘束されることになるイベントでは、やはり気が緩むこともある。

 そういう場面で、普段はお堅いモードの人に軽率な発言をして素がバレることがある。お里が知れるというヤツだ。イベントの特別感にマヒしてしまい、つい見誤ってしまったのだろう。または、お堅い人間の柔らかい部分を見せて欲しいと欲張ってしまったのだろう。そうは問屋が卸さないのだ。

 また、その逆でガチガチの仕事人間だと思っていた人が、メチャクチャ軽薄な時がある。そういうときは「こいつの軽さに合わせてはいけない」と警告のアラームが鳴り響く。そこから察するに、僕がオモシロを探って軽薄になった瞬間に、周りの仕事仲間の警笛が鳴り響いているのかもしれない。

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イベントごとでは浮かれてしまう、どうしようもなく幼稚な精神の持ち主だ。