人の子とキャッチボール

 高校の同級生で、年に1回ほど会って飲んだりする女子がいる。2人だけで会うことはあまりなく、たいていの別の同級生や彼女の妹、彼女の子供と一緒に会うことになる。昨日は、2人の子供を連れてきた。そのうちの1人の息子とキャッチボールをするためだ。よく分からない付き合いなのだ。

 あえて記すこともないが、その女子とは不倫関係ではない。単なる同級生だ。子供を連れて会う時点で、コチラのことを男と認識している気配は感じられない。また、子供を連れてくることで「変な気を起こさせないように」と配慮している風でもない。単に帰省で子供を連れているママの感じだ。

 で、その日に行くから「キャッチボールできそうな場所を押さえておくように」とのオーダーが入っていた。適当な公園を見つけてキャッチボールをしたが、子供の体力は無限大なので、あの程度の運動では満足してないだろうなと思った。ただ、コチラの体力は有限なので汗だくバテバテという。

 しかし、昨今では気軽にキャッチボールできる場所を見つけるのもひと苦労だ。たいていの公園には「キャッチボール禁止」との立て看板があるし、ネットのあるグランドには「登録団体以外の使用を固く禁ずる」という心が折れる文言が並んでいる。そして、むかしのような空き地は皆無なのだ。

 子供の頃、近所が広かった頃の記憶では、雑草が生い茂っている空き地を「草むら」と呼んでいた。草むらではバッタ取りや、宝探しと称してガラス玉などのガラクタを拾い集めたりした。マセてくると、捨ててあるエロ本を拾ってバレないように隠したものだ。それは必ず仲間に見つかるのだが。

 そんな空き地はもうないので、遊んだ後に行く予定のうどん屋の近くにある公園を目指した。その公園で数年前にラグビーの練習をした記憶があったので、ラグビーができるならキャッチボールくらい平気だろうという読みだ。読みは当たりで、公園の広場では子供たちがボール遊びに興じていた。

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そして昼食にはこのうどんを食べた。子供は「固い」の一点張り。