ブツの取り引きは明日

 寒いと体が縮こまって、運動しようと思っても「怪我しそうだな」と内なる囁きが聞こえて、つい家に引き返してしまう。先ほども散歩がてら近所の食堂に行こうとして、数歩歩いて「寒っ、無理無理」と引き返してきてクルマで出かけるという有り様。近所の食堂はやめて、隣町のラーメン屋へ。

 先ほどまでネットが繋がらず、モデムの電源を抜いてリセットを繰り返していたが何ら変わらないのでカスタマーセンターに電話。だいぶ待ってからオペレーターと繋がり、症状を説明していると、途中でネットが接続するという。どうやら局地的な通信障害で、偶然その時間だけ解消したらしい。

 家仕事はネットが繋がらなくてもできるのだが、最後の納品はメールや大容量サーバを利用するので、ネットが繋がっていないと困る。急な仕事がメールで入ることもあり、スマホに転送するように設定してないのでPCだけが窓口なのだ。だから、ネット不通状態はちょっとだけ不安なのである。

 結局昼過ぎまで無駄な時間を取られて、気が付いた時には腹ペコ状態になっていた。クルマで出たは良いが、冒頭に述べた隣町のラーメン屋には明日行く予定だったのだ。年末にチャーシューを売り出すのだが、引き取り日を事前予約しておくのである。ここは間違えたフリをして今日引き取ろう。

 今日、チャーシューを引き取ることができれば、いろいろと都合が良いのだ。ここのチャーシューを行きつけの酒場に差し入れするのも恒例行事になりつつあるのだが、その店が明日で休みに入る。今日のうちに渡しておけば、店で出すにしても自分で食べるにしても応用が効くと思ったのである。

 店に近づくにつれ、急に不安になってきた。時計を見ると3時に近い。ラーメン屋は「スープがなくなり次第終了」が常識。ここも定時は3時までだが、仕事納めの客が最後に押しかけた可能性もある。焦ってくると、やけに信号待ちの時間が長く感じる。急いで滑り込むと、カウンターに大量の。

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仕込み中のチャーシュー。バットには「GYOZAVAT」と書かれていたぞ。