2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

世界にひとつのパブリック

酒場に行く時はなるべく機嫌良くしていたいと思っている。それを意識していないと不機嫌になるわけではないが、もとから社交性に乏しい人間なので、オフィシャルな場に出る時は構えてしまう。体格が大きめな方なので、変に目立ってしまう。それが他人の目を…

とりあえずトリアージ

腰の痛みに取り憑かれて、ほとんどの時間を腰の角度補正に要している。疲れる。痛みの程度は段々おさまってはいるが、気にしないで動作できるレベルではない。立つと痛いし、腰を前傾させるとビクッとなる。安定感がない。それでも当初よりは可動域が広がっ…

腰の爆弾抱えて走れ

数日前から、たまに発症する腰痛に襲われている。持病というほど付き合いは古くないが、慌てふためくほどの驚きもない。前に何度か味わった不都合だなと思い、まったく面倒なことだと諦めるだけだ。病院に行って痛み止めを打ってもらっても良いが、なんとな…

酔いどれスワンソング

先週末は久しぶりにカラオケスナックに行った。大人になったら何軒かの馴染みのスナックを持ちたいと思っていたのだが、いまだにそこには至ってない。その日は酒場の知り合いに誘われるがままに連れられたに過ぎない。歌う気はなかったが、すすめられたら絶…

すべてがGにある

僕は「ゴルゴ13」が好きだった。もちろん漫画の方だ。アニメは観ていない。実写版の映画は怖いもの見たさで興味はあるが、そちらも観てはいない。好きだったと過去形にしているのは、今は好きではないという意味ではない。単に最近は読んでないからだ。そ…

選手を信じて声を枯らす

プロ野球の開幕はまだ先だが、今年は球場での声出し応援が一部解禁されるらしい。喜ばしいことだ。あまり現地観戦するタイプではないのだが、中継で観ていても声が聞こえる方が盛り上がる。好きな選手の応援歌は歌いたくなるし、その選手が活躍すれば応援し…

言葉は転がる石のように

普段なにげなく使っている言葉でも、その出自を聞くとハッとするものがある。例えば「生き急ぐ」という表現があるが、これは古くからあったものではない。「死に急ぐ」という言葉の反語的なニュアンスで、ある歌の歌詞に登場したのが80年代の初頭。それが…

言葉に群がるハイエナたち

特定の業界内だけで通用、または慣例的に使われている符牒のようなものがある。業界用語であったり、書類での指示を簡略化させたマークなどのことだ。そういった符牒を調べている知り合いがいる。そして、僕が仕事でそういう符牒を使っていないかと聞かれた…

街角にブックマーク

近所のラーメン屋で昼メシを食べたあと、その店の近くに古本屋を発見した。ずっとそこにあったような佇まいだったが、この界隈に引っ越してきて10年以上経っているのに全然気付かなかった。もしかしたら最近できたのかもしれない。そう思って見ると、いや…

ナイトメアフィーバー

もともと体温が高い方だと思う。平熱で37度近くある。体温が高い方が免疫力が高いというメリットがあると、最近は聞く。実情は知らないけれど、子供の頃から現在に至るまで、僕の平熱は大体そのくらいだ。だから、昨今のようにシビアな感染症対策社会では…

ポセイドンのギフト

数年来の自粛ワールドの余韻で、いまだに遠出は控えている。出掛ける気持ちになれないのだ。実際まだ完全に無警戒でウロウロして引け目を感じないわけではない。ウイルスに感染するリスクは高いし、そうなった時にはそれなりの手続きがいるだろう。それでも…