2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

酒場はいつでも愛おしい

なんとなく誰かに自分の内心を吐露したような気がするのだけれど、その相手が誰なのかが思いだせない。もしかしたら夢の中のことかもしれないが、それにしては具体的なシチュエーションを覚えている。酒場のカウンターで、ちょっとだけ口調も荒かった気がす…

宇宙から見りゃ同じこと

僕はあまり他人を信用しない。それは、信用が過ぎると依存に変わることを知っているからだ。過剰な信用で他人に甘えたこともあれば、その逆の経験もある。そうやって、人との関係を学んできた。あまり深く付き合ってもロクなことはない。付き合いが長くなる…

会話の迷路でさまよって

興味本位で人に話しかけると、接点の話題から先に進めずに気まずくなる時がある。先日、ある男性が僕も知っているマイナーな団体との関わりを話していて、そのあとで話す機会があったのでその件を聞いてみた。最初は聞くつもりはなかったけど、共通の話題と…

週明けはいつも不機嫌

僕の好きなプロ野球チームが日曜日に勝てない。今年に入ってまだ1勝しかしていない。だから、日曜の夜は不機嫌に過ごすことになり、月曜日も憂うつな気分を引きずってしまう。ただでさえアガらない月曜日が、さらなる外的要因により一層不愉快な日となる。…

時は流れても涙は涙

すこし古い本を読むと、文中に微妙な心境にさせられる表現を見かける。特に昭和に活躍した作家の文章などは、今の感覚で読むと配慮が足りないように思える。いわゆるジェンダー蔑視的な表現なのだが、その時代には問題視されない表現だったようだ。それが問…

世界をどんどん狭くする

酒場でのやり取りで、なんとなくコチラの意図と店主の世界観が「違うなぁ」と感じてしまうと、もう「やれんな」と思い詰めてしまう時がある。その感覚は誤解かなと思うこともあれば、コチラの期待が過剰に強すぎるという場合もある。でも、結局は合わないの…

記憶の彼方からの帰還

酒場の常連とは簡単に打ち解けることができるが、残念なことに酔っている時の記憶力は絶望的なものである。前に会った時は楽しく話したはずなのに、次に会った時の僕は何も覚えてはいない。ただ、そのことは自分で分かっているので「すぐに忘れちゃいます」…

ガラ空きの隙間にヒット

今朝、予約した歯医者に行ったら、もうすぐ治療が終わりそうな感じのことを言われた。思い返すと、今治療している箇所は5年くらい前から触っている。そして、実際にはまだ治ったわけじゃない。それでも長い治療期間を考えると「やっと終わるのか」との感慨…

ホワイトベアは微笑む

今ごろの季節は夏と言っていいのか。梅雨に入ったと思ったら、大した雨も降らないうちに暑くなっている。いつだって梅雨明けはしれっとしている。それなら、ここ数日の暑さはすでに夏のそれだ。冷房を修理する前に夏が来てしまった。でも、もう構わない。汗…

凡人たちの奇人変人大会

僕の応援するプロ野球チームは、今年に入って日曜日に一度も勝てなかった。それが昨日、初めての日曜勝利ということで、普段は外で飲まない曜日なのだが、ひとり祝杯をあげようと思って酒場に向かった。その酒場の店主の奥さんも同じチームのファンなので、…

声のマジック、小さな奇跡

以前、酒場の仲間が弾き語りライブに出演したことを記した(3月20日『サタデーナイトの奇跡』より)。その彼が、再び同じステージに立った。前回は、無欲な中年男がステージで起こす奇跡を期待して過剰に盛り上がっていたのだが、今回はハードル低めだ。…

半袖のシーズンを前に

気に入った服というのはローテーションの軸となるので、必然的に傷むのが早い。特にTシャツの劣化は甚だしく、首の周りがくたびれたシャツが何枚もある。デザインが気に入っているので見るからに大きな穴でも開かない限り、長い間ずっと着ている。だから、…

ブロマイドを飾るように

飲食店などの軒先に招き猫を飾って、お店の繁盛を願うような風習がある。縁起担ぎといったところか。そういうノリは世界中にあると思うが、僕は世界のことはTV画面の中でしか観ていないので詳しくはない。唯一行ったことのあるインドでは、商売繁盛の神様…

ひとからすかれるかお

他人の見た目を評価する発言は下品だとされる風潮は、ここ数年でかなり浸透してきた。TV画面の中で行なわれる茶番だと、それは足かせになるらしい。外見での面白さをツッコめないと困るという言い分らしい。でも、どんな時代にも不自由なことはあって、そ…

忘れ続けるサバイバー

保護色という言葉がある。動物や昆虫が外敵から身を守るために、環境と同化するような姿形に擬態するといった意味だろうか。でも、擬態はともかく、表皮の色が周囲と似ているといったことは偶然のような気もする。たまたま見にくいから天敵に見つからず、種…

その海は涸れているのか

直接連絡を取らずに、間に人を介して受ける仕事がいくつかある。そういった仕事でも、請求書は仲介人ではなく直接の発注元に送らなければいけない。実際には話したこともない相手なのだが、入金のトラブルがなければ連絡することもない。そんな関係性なので…

腕っぷし、からっきし

子供の頃は圧倒的に高身長だったけれど、線が細くて力感のないタイプだった。気持ちも弱いし、暴力で前に出ようとするガキ大将型の人間から泣かされることが多かった。ただ、オモシロに関しては出しゃばりで、なんとなく自分を笑かす担当だと勘違いしていた…

圧迫する人数、人数、人数

公共の場で団体がいると、ちょっと離れようと思ってしまう。人数は力であり、その力は無関係な人間から見ると暴力に等しい。彼らが無害な優しさピープルだったとしても、大人数というものは圧迫感を感じてしまう。学生が部活の試合で電車移動する時などは、…

ダーティハリーアップ

僕は待ち合わせの時間にジャストで着きたいと思っているが、なかなかジャストというのはリスキーなので、結局は5分前行動的な選択をすることになる。でも、極端に交通の便の悪い場所だと、その5分前もままならない時があるのだ。早く着きすぎることは、ジ…

ボトムからアッパーカット

仕事先にあまりスーツの人がいないので、たまにそういう会社員然とした肩書きがちゃんとある人に会うと聞きたいことが多くなる。フリーの僕との関係性はイーブンなのだが、実際に社会的立場のようなものを鑑みると、決して対等とは言いにくい。でも、ギリギ…

わたしの酒場クロニクル

僕がひとりで酒場通いを始めたのは、30歳をすこし越えた頃だった。周りの仲間が結婚して相手してくれなくなったこともあるが、仲間と飲んでいても「広がらないなぁ」という感覚があったからだ。僕には会社を辞めるクセがついているように、パターン化して…

ムービートゥームービー

何年かに一度、観たい映画が集中する時期がある。だいたいオリンピックの頻度で、僕の映画熱は上がるようだ。いや、もうちょっとスパンは長いかもしれない。でも、昨今の映画館はすいているし、僕の最大の懸念である狭いシートで発狂しそうになる問題は解消…

日曜日のトラウマ完全消失

先日、草野球の球審でしくじってクサクサしていたのだけれど、今日のプロ野球中継を観ていたら完全に気持ちが晴れてしまった。やはり推しの力は強い。推ししか勝たん。推し最強。僕の応援する球団がカード頭でノーヒットノーランを達成した。こういう試合は…

最新トラウマ速報

僕はよく落ち込むが、グッと落ちた後はカラッと忘れてしまう。いや、忘れてはいないのだが、心の中にわだかまりとして残る前に、誰かに話して流してしまう。笑い話になれば笑ってもらうし、深刻な話に捉えられたら「ぜんぶ冗談だよ〜ん」とチャラけて、なん…

同じ夜が今日も続く

酒場で毎日のように飲んでいて、それは楽しいのだが、そこでの会話などはほぼ前の日のコピペである。雰囲気を変えようと思って、浅い時間帯は仕事しながら飲んでいたりする。PCを持ち込んでチビチビ飲みながら、淡々と打ち込み作業をこなしていく。なぜか…

ブルージーナイトに乾杯

先日から腰が痛いので、歩く時の姿勢がロボットまたは老人っぽくなってしまう。痛み止めの湿布を貼れば楽になるのだが、暑くなってきたので汗でかぶれてしまった。肌への配慮で湿布を止めていたら、痛みがいつまで経っても引かない。病院に行くのが嫌なので…

センシティブなミドル

加齢による劣化は仕方ないことだが、感性がすり減るのは悲しいことだと思ってしまう。なるべく最先端のものに触れなければと感じる反面、無理して合わせていないかと自問する部分もある。最先端に対して目線をフラットにするのも困難だ。経験が邪魔して、ま…

僕の日曜日を捧げる

高校OBで作った野球部に参加するようになって15年くらい経つだろうか。ほぼ素人の僕が野球をやろうと思ったのは、それまで続けていたラグビーをやめて体を持て余したからだ。それに、少年野球時代のリベンジのような想いもあった。僕は野球が下手だった…

フォークソングってなんだ

音楽を聴くと言われると、なんとなくポピュラー音楽を聴くのかと思ってしまう。でも、人によって好きなジャンルは異なるので、そこはちゃんと確認した方が誤解なく過ごせる。いつもヘッドフォンをして飲みに来る女性がいて、その佇まいで絶対にロック趣味と…