2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

時代で反転する正義

大学卒業後、最初の就職先に勤めている頃は、社会人ごっこのような毎日を過ごしていた。学生気分がなかなか抜けない僕は、なんとか社会性を身につけようと外側から武装することにした。それは通勤時に読む本だ。時代小説とゴルゴ13。僕の通勤カバンには、…

侵食する黒色、耐える肌色

日焼けは肌の敵みたいな話はよく聞く。肌の手入れに無関心を決め込んでいる僕の耳にも入ってくる。男性は一般的にスキンケアには無関心なものだという思い込みがあり、勝手にその男性像の中に自分をハメ込もうとしているのかもしれない。そのような旧態依然…

自分だけの言葉を探して

決まり文句や常套句、ありきたりな表現のことを「クリシェ」と呼ぶ。自分で本を読んでいて、表現的に凡庸すぎると思う言葉があると冷める。その本に好意的な場合は、頭の中で自分なりに最適な表現で上書きすることもある。素人が勝手なことをするなと思われ…

社会の仕組みはソフトタッチ

今年の春に亡くなった祖母の遺産を母親が相続したのだが、その相続に関して家族そろって持て余していた。祖母の遺産は郵便貯金だけで、それを相続する権利者は母親ひとりだった。そのことを証明する書類を揃えるためにひと苦労あったのだが、親戚と役所の手…

怠惰に埋もれて眠らせて

いつも朝に打ち込もうと思っているこのブログだが、最近は昼過ぎにダラダラと更新することが多い。明日からちゃんとしようと思いつつ、毎日遅く起きて、日々の予定に押されてズレ込んでしまう。ジョギングも8時前に走ろうと思っているのに、ギリギリ午前中…

米食の人民に必須の成分

初期衝動というのは厄介なもので、何十年も引きずってしまうらしい。中学生の耳で摂取した当時のポップスが、僕の音楽体験の基礎になっている。僕はファンキーなものが得意じゃないと自覚しているが、その頃の音楽体験によりほんの少しのファンクが刷り込ま…

ブラッディモーニングキッス

ヒゲ剃りが苦手だ。幾つになってもヒゲを剃ると血まみれになってしまう。それが嫌でヒゲを伸ばすこともある。伸ばすといってもカタチは整える。若い頃に蝶野正洋のヒゲのカタチを真似してウケた成功体験から、今でも同じカタチに整えてしまう。伸び過ぎると…

おかしな世界でイートイン

ゆるく食事制限を続けていた日々を終えた今も、まだ節制ライフを継続している。別にやめてもいいのだけれど、ジョギングは続けたいと思っている。食事の方は惰性で続けている。でも、今後もたくさん食べるために痩せようと思ったんだから、期間を過ぎても続…

配置転換を受け止めて

去年のシーズン途中から、ずっと横浜の最後を締めてきた三嶋一輝投手が、とうとう配置転換になってしまった。もともと先発からリリーフへと移動になり、そこで実績を重ねて抑えの切り札として抜擢された。今年に入ってから何度か救援に失敗していたが、先週…

飲んで、飲んで、飲んで…

僕が大学生の頃の飲み会は、まだ世の中にイッキ飲みが蔓延っていた。体育会系の飲み会なので、格安チェーン店で飲み放題というパターンが多かった。そうなると、店がわざわざジョッキに注ぐのが面倒なのか瓶ビールになる。われわれも味を楽しんでいないので…

枯れてのち、また咲く

今年に入ってからの節制で痩せたのは良いけれど、久しぶりに会った人からヒョロくなったと言われてしまった。今の体重は高校時代と変わらないのだが、その頃の僕はヒョロッとしていた。今よりも筋肉量はあったので、見た目はもっと細かったかもしれない。細…

俺ってそういう人じゃないですか

年齢とともに使う一人称は変わる。物心ついたときは「僕」と言っていたと思う。それが「俺」に変わるのは小学生のどこかなのだが、それが最初の同調圧力だったかもしれない。僕もその辺りで俺変(呼称を俺に変えること)したのだが、最初のうちは違和感と気…

卑怯者、秘境を目指す

むかしから旅番組が好きで、海外の極端な場所にホームステイするようなものをよく観ていた。そこで紹介された場所に行きたくはないが、擬似体験として行った気になれる。自分の脳みそを拡張して、知的好奇心を満たしてくれる。この自粛世界の閉塞感を緩和さ…

誰とでも楽しく過ごせるか

僕は八方美人だ。後になって考えれば無駄なことだと思いつつ、その場では相手に嫌われないように振る舞っている。だからイマイチ人望がないのだろう。何を言われても合わせにいってしまう。でも、最近はスタミナが続かなくなっており、途中から合わせること…

アキレス腱、最後の戦い

幼少期に叩き込まれたことは幾つになっても忘れないものだ。僕が中学の陸上部員だった頃に誰かが言っていた「足の速いヤツは足首が細い」という言葉が今でも残っている。それが事実なのかは知らないし、詳しく調べたこともない。でも、足首の細い人間を見る…

きっと最後は君の笑顔

今年はプロ野球を熱心に観ているが、最近は冷静に観られるようになろうと意識している。どうしても長い時間観ているので、最後の方で逆転されると声を荒げてしまう。でも、そこで待ち構えている逆転のドラマを含めて楽しめるようになりたい。野球には流れが…

インターフォンを鳴らすのは誰

我が家の周辺は、クルマのナビが駐車時に「盗難多発地域です」と忠告するような民度の低いエリアのようだ。市内の中では比較的治安は良いところだと思うのだが、ナビの音声案内のデータ上ではそう判断されていないようだ。静かな住宅街ではあるのだが、日常…

ヘリテージ・ビンテージ

僕は写真が苦手なのだが、仕事で写真を撮る必要に迫られる時がある。あ、デジャヴ。この導入部分はまるでコピペのようだ。きっと以前もこの書き出しで作文をはじめたことがあるのだろう。でも構わない。どこにも出かけられない日々なので、とっくにネタは枯…

地獄の沙汰もベイスボール

いま熱中していることと言ったら、プロ野球観戦くらいしかない。試合の結果や投打の内容に一喜一憂している。ハッキリ言って僕の応援するチームは下位グループだ。熱心に応援するに足るモチベーションがイマイチ保てない。それでも中継が観られる時は、画面…

僕がスパゲティのころ

このご時世では、大勢でランチに行く機会はない。以前は「みんなで昼飯でも食おうぜ」となった時は、人数が多いほど店を決めるのに時間がかかった。みんなとのランチを提案すると、大人数で入れる店を決めるところまで委ねられてしまう。ポストコロナの世界…

隣の客はよく食う

先日入ったラーメン屋で、隣の客が個性的な注文をしていた。トッピングのネギを別皿に盛って出してもらっていた。僕はなるべく店員を手間取らせたくないと思う方なので、個性的な注文はあまりしない方だ。客なんだから頼んでみるべきだなどと言う人もいるが…

ひとり遊びの臨界点

上の方から「大事な用事以外では出かけないでください」と要請されるようになってから1年半ほど過ぎ、いよいよ家でできることが少なくなってきた。本を読んだり音楽を聴いたり、以前の暮らしでやっていたことは今でも普通にやっている。それ以外の楽しみと…

気がかり足掛かり

ここ数ヶ月、ずっとジョギングシューズを探していた。最初のうちは安ければ良いやと思っていたのだが、そのうちオリンピックが始まって、そこでよく目にした国産メーカーが気になりはじめた。何度か店でラインナップを確認すると、僕が良いなぁと思うものは…

鋼鉄の音塊、美麗なる旋律

僕は実に飽きっぽい。何かに熱中するまでもなく、いつの間にか飽きてしまう。それは、のめり込みすぎると引けなくなるという恐怖心から来ている部分もある。もともとの素養として突き詰められないのだが、もし何かひとつ事を突き詰めると壊れちゃいそうで心…

マイノリティのヘルスケア

先日、2回目のワクチン接種に伴う副反応への懸念から、日課にしているジョギングを2日ほど休んだ。走りたい気持ちが強かったのだが、頭が痛かったので無理しないでおいた。二日酔い以外での頭痛はあまり経験がないので、ちょっと警戒してしまった。普通の…

すべて食育のため

今朝は我が街の市長選挙があったので、投票所に行ってきた。投票前に念のためネットにて候補者をチェックしておいた。それによると、誰が出るのかはわかった。でも、その人たちがどんな人なのかはまるで分からない。エスエヌエスでヒントを得ようと試みたが…

週末ペンディング祭り

僕はせっかちなので、すぐに終わらないことは保留してしまう。早く終わることをパッパと進めて仕事のグルーヴを発生させてから、時間のかかりそうな案件に取り掛かる。そうすると、先に終わらせていた仕事よりも早く終わることが多い。だから、気合いが入っ…

とっ散らかっても定位置

以前の職場で、デスクの上が書類で埋まっている上司がいた。関連書籍なども山になっているので、そこにある本が必要な時は崩れないよう慎重に引き抜かなければいけない。僕が引き抜いて、そのまま上に重ねておいたら後日その上司に叱られた。山のどの位置に…

めざめよ改造人間

昨日、2回目の新型コロナウイルスワクチンを接種してきた。これで万全とは思わないけれど、まずはひと安心という気持ちは少なからずある。この安心感は「もうコロナなんて怖くない」という質のものではなく、予約して2回打ちに来なきゃいけない手間が済ん…

ズブ濡れデクの棒の熟考

大学4年生の頃、風呂なしアパートに住んでいた。学生時代は毎年のように住む場所が変わっていた。当初ラグビー部の寮に入り、2年生からは実家から通い、3年生の途中から学生寮に編入させてもらい、そして4年生で格安アパートで一人暮らしとなった。落ち…