2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

かゆい夜

過去に、体が痒くて眠れない夜が何度かあった。手のひらに水泡のようなものが発症し、それが痒くて仕方がない。調べると「掌蹠膿疱症」ではないかと思われたが、それは「無菌性膿疱」とも呼ばれ、直接触れても人に感染することはないそうだ。ただ、自分自身…

マーダーライセンスを更新

新型コロナウイルス感染防止対策で制限されていた運転免許証の更新手続きが、通常通り受け付けをはじめたようだ。来月が更新月なので、そろそろ最寄りの警察署に行こうと思っている。そう、今回は久しぶりに最寄りの警察署で更新できる。5年以上無事故・無…

夏のシステムコンポ

僕の世代では誰もが通る道として、ミニコンポのブームがあった。各種オーディオメーカーから出されたコンポは、コマーシャルのイメージによって好みが分かれていたように思う。僕が親にねだって買ってもらったのはケンウッドのロキシーシリーズの下位グレー…

常識プリズンからの脱出

面白いものに出会うため、面白いものを探すためには、常識に囚われていたら限界がある。ある線を逸脱した先に面白いものが見えているなら、ルールを破っても見に行かなければ手に入れられない。別に犯罪者や悪人になりたいわけじゃないが、それは大人になっ…

いつでも君をルッキンフォー

小さな懸念や心配事に支配されて、足元にあるとびきりの極上面白を見逃してしまうことがある。視野が狭くなっているのである。脳内を思考で充満させがちな僕は、ないはずの心配事を創出させてしまうことがある。自分から悩もうとしているのだ。それは、いざ…

僕のニューノーマル

以前よく観ていた海外ドラマで、サイバーテロに襲われて以降の世界を描いた「ダークエンジェル」という作品があった。そのシーズン2で主人公がウイルスに感染し、彼氏的な相棒の男に接触できない状況になってしまう。まるで現在の状況を予見しているようだ…

多彩な一人称の国

僕は、ここでは「僕」と言っているが、リアルでも僕ということが多い。学生時代は、ほとんどの男子が「俺」と言う。少しでも強く見せるための武装である。それ以外の一人称を使う人間は滅多にいない。ただ、部活の上下関係があるので、先輩と話す時だけは「…

無限の彼方に吹き飛ばされて

高校時代、ふと小さなことで悩んだりすると、宇宙から自分を見ているイメージをして悩みを相対的に矮小化する友達がいた。その話は、自転車で学校から帰る時に、僕が小さなことで悩んでいたから出た。もしかしたら、小さいことで悩んでしまうという悩みだっ…

家で寝ながらプロ野球

開催を延期していたプロ野球が先週末から始まった。この週末は県またぎの移動も緩和され、各地で賑わったことだろう。僕も行きつけの酒場で野球の試合を観戦するため、真っ昼間から飲みに行った。よく球場に試合を見に行くメンツが揃ったので自然に盛り上が…

覚えていないのは当たり前

飲みすぎた日は、いろんなことを忘れてしまう。昨夜は久しぶりに行きつけの酒場を全て巡った。最後に行った店では、例によって一杯しか飲めなかった。そこで金を払った記憶がないのも、いつものこと。そのあとでどうしても空腹が我慢できずに、チェーンの牛…

夏には夏の歌を

季節感を大事にする人は、この時期に雪山のノンフィクションなど読まないだろう。逆に、暑い夜を涼しく過ごす効果を狙って、寒い世界の中の話に没頭することもあるかもしれない。僕は、特に季節感を大事にするタイプではなく、また本によって涼を感じたい気…

ランチ、選択の自由

たまに仕事でよその会社に呼ばれる時があるが、そこでは昼メシの選択が最大の関心事だ。近くに飲食店が多いエリアだと前日からある程度の方向性を決めておく。ある職場では僕がランチを真剣に選ぶ食欲の奴隷ということがバレているので、不本意だがときどき…

優勝できなかったスポーツマン

僕は後天的に体育会系の学生生活を送るようになった者だが、小学生の頃までは運動神経のかけらもないような子供だった。人一倍高い身長を持ちながら、スポーツに秀でたところが一切なかった。小学生にとっては足の速さがすべての優劣を決めるワケだが、その…

味覚警察の憂うつ

外食の際、不味い料理に出くわすことは滅多にない。でも、慣れない味というのはある。外国の料理で、その国独特の味付けをされているものだ。それは不味いわけじゃない。理解できないだけだ。そんな料理に出会った時は、その味の何が引っかかっているのかを…

蒸し焼き熱帯夜

僕が若気の至りでインドに現実逃避行した時に、まず直面した問題が暑さ対策だった。最初に泊まったニューデリーの安宿は、大部屋に日本人しか泊まっていない気安さがあった。男女で分けていない点は謎だったが、女性陣も特に不平を漏らす感じでもなかった。…

あの話を聞かせて

誰にでもひとつは「とっておきの話」があると思う。本人が認識していなくても、聞いた相手によっては忘れられない面白話だったりすることもあるだろう。逆に、本人にとっては一撃必笑のいわゆるテッパンだと思っていても、相手にはあまり伝わらないこともあ…

レーザーディスクはムーディ

日々ずっと何かを覚えては忘れていくので、常に何かひとつは「アレなんだっけなぁ」と思い出せない健忘事項がある。そのうち何を思い出そうとしていたのかさえも忘れてしまうので、その事項は正式に消去されるような気がする。消去される前に記憶からサルベ…

雨が降ったらさようなら

休みの日の雨は憂鬱だけれど、子供の頃を思い返すと、憂鬱なことばかりではなかった。大雨の場合は少年野球の試合が中止になる。試合ができないなら練習もやらない。たまに公民館で室内練習などをやったりするが、むしろ、そんな非日常は楽しかったりする。…

タンブルウィードの世界

対立するふたつの存在があったとして、その片方が好きだと言ったら、そうじゃない方を嫌いにならなきゃいけないというルールはない。でも、どちらかを好きだと言った時点で、その話の受け手は「じゃあ逆の方は嫌いなんだろう」と判断してしまうかもしれない…

ネガティブ頭ウォッシャー

昨日は仕事で、丸一日イヤな感じで引っ張られてしまった。最終確認が出るのに「夕方になる」と言われて、よくよく確認したら夜の8時を過ぎるということだった。その通り、8時過ぎに「確認したので修正を以下の通りよろしく」とメールが来た。僕としては2…

毎日が、ちがう明日

最初に勤めていた会社を退社する時に、部署の人たちに開いてもらった送別会で「昨日と同じ今日が明日も続くような毎日には耐えられないので辞めます」などと言った記憶がある。生意気なことを言う。まったく何も分かってない若造だ。その時は、ただ単にその…

達人を知る

パッと見ただけで「ただ者ではない」と思わせる人間がいる。異形のものだ。明らかに周りから浮いている。でも、他人と違うことが欠点となっている訳ではなく、それは頭ひとつ抜けた存在感なのだ。そういう人は大きく見える。それで、実際に身長を聞くと意外…

中年、グラウンドに還る

むかしのラグビー仲間に誘われて、10年ぶりにラグビーの練習に参加させてもらった。この時期なので、接近する練習はせずにパス回しなどのラン主体の練習を2時間ほど行った。そのうちの30分くらいまで参加したところで肉離れの予兆があり、離脱した。想…

今日を生きられない

日記を兼ねて続けている当ブログであるが、こう毎日家にこもっていたのでは更新するような出来事は起こらない。内面の変化を記すだけでも良いとは思うが、あまり内面ばかり向いていると自己嫌悪で死にたくなる。いや、死にたくはならない。それに、日記のた…

あの夜の熱をふたたび

出張先での酒場探しは、呑兵衛の生き甲斐だ。サラリーマンが出張に行きたがるのは、土地土地の女(もしくは男)と浮気をしているのでなければ、夜の酒場探しが楽しみだからだろう。中には下戸の人もいるだろうが、そんな人もランチや晩御飯で、その土地の名…

まぼろし酒場でひとり酒

数年前に出張で宇都宮に泊まった時に、ホテルの周辺でフラッと入った居酒屋が面白かった記憶がある。女将さんと若女将のふたりで営んでいる店だったが、その女将さんが下ネタばかり言う賑やかな店だった。スナックのノリに近いのだが、店構えはあくまで居酒…

インスパイア・フィクション

高校生の頃だったと思うが、試験電波のような放送で1日中「ニューシネマパラダイス」という映画がTVに映し出されていた。記憶を整理するためにこの映画の公開日を調べたら、1989年日本公開となっていた。そこから察すると高校生の頃というのはあり得…

寝た子を起こしてお先に失礼

はじめて映画館に行ったのは小学生のころ。当時、流行していたガンダムの映画版「めぐりあい宇宙」を母親と観に行ったのだ。たぶん再放送がリバイバルヒットしていた時期だと思うが、それに当て込んで、TV放送分を3部作に再編集したものの最終作だ。それ…

ステップ・バイ・ステップ

お上から緩んできたなんて言われると「根性論かよ」と反発してしまうが、結局のところ最後にものを言うのは根性だと思っている。とは言えウィルス対策は根性で乗り切るものでも、ただ我慢するものでもない。海外が、日本の現状を「不思議だ」と語るのは、こ…

外来語禁止ホールにて

以前勤めていた会社の社長が、やたらとカタカナ言葉を使う人間だった。意味が分からないので聞き返すと「自分で調べなさい」と言う嫌な野郎だった。その言葉を調べることで「成長させてあげている」と言う押し付けがましさを感じたが、そんなもん調べたとこ…